2000年から全社的に業務および情報システムの見直しと再構築を推進し、全社情報化計画に基づきBPRおよび脱ホスト化が決定されERPパッケージが選択されました。そして2004年6月よりホストコンピュータを撤去するスケジュールを立てて順次移行していきました。しかし各システム間のデータ連携が複雑化し、システム間ごとにデータ提供元がデータ提供先のニーズに応じて、データを編集・変換・加工するためのプログラムが必要となり、その開発コストの発生が課題となりました。
システムの移行に伴い、データの処理内容が複雑になったため,HULFTやJP/1と連携し、全ての計画完了後の一元的な管理を視野に入れたハブ機能の可能性が検討されました。結果、データの編集機能を持ち1ヶ所で集中処理できること、データ連携の簡素化・工数削減・運用負荷の軽減の目的を実現するツールとしてETLツールを検討し、以下の理由からWaha! Transformerを採用しました。
【塩野義製薬がWaha! Transformerを採用したポイント。】
● 短時間で導入のため、短期間での開発による工数削減と製品コストの低減が実現できる
● 保守時の操作性が優れていて、かつ保守費用が軽減できること
● 導入実績とサポート面が安心なこと
【効果】
これにより既に導入されていた製品と比較して社内開発工数は1/3、2500万円のコスト削減という効果が表れました。また、Waha! TransformerはそのGUIによる容易なプログラムレス開発が特徴ですが、現在、会計、人事、物流、営業支援関連で稼動している合計72本のジョブは、2日間のオンサイト教育だけで全て社内で開発できるようになり、簡単なジョブは半日から、複雑なジョブでも数日で開発ができるようになるなど、その効果を発揮しています。
また新しい利用法でも大きな効果を挙げています。ホストコンピュータを撤去しても税務監査やデータ検証用として、20年間分のデータやプログラムの長期保存が必要になっていました。しかしTAPEなどで保管するのでは、保管場所の確保と、検索の際にTAPEをディスクに落とす装置とバイナリファイルの変換が必要で、工数や検索時間が大幅にかかることが予想されました。そこでWaha! Transformerのバイナリファイルを必要な時に参照できる機能を利用し、1000ファイル分のTAPEの情報をサーバのディスクにそのまま保管し、TAPE保管・変換作業・変換装置のコスト削減を実現しました。
【今後の利用拡大】
今後も新規システムの構築による既存システムとのデータ連携で、多様化・複雑化が予想されています。「基幹系」「営業系」「研究開発系」「基盤・技術」の各開発チームと運用アウトソーシング先も含めて、全社システムのデータ連携としてWaha! Transformerの標準化を推進して、高度なレベルでの品質の均一化と、工数の削減・納期の短縮を図ります。また既に他のツールを利用して構築されているデータ連携の仕組みも順次、社内標準Waha! Transformerに切り替えていく予定です。
※株式会社ビーコンITは2015年4月1日株 式会社ビーエスピーと合併し、
「株式会社ユニリタ(英文:UNIRITA Inc.)」に社名変更いたしました。
用語解説
<Waha! Transformerについて>
Waha! Transformerは1999年よりビーコンITが開発・販売を行う業務で利用される様々な形式のデータを必要な形式にノンプログラミングで変換するエンタープライズETL(データ抽出、変換・加工、ロード)ツールであり、国内の実績は400社を超えます。
Waha!Transformerを利用することにより、データの抽出・変換・加工に関する部分の構築、変更、再利用を効率化し、それにかかるコストを大幅に削減する事が可能です。
ビーコンITは、「データの抽出・変換・加工を実行する部分を、迅速に効率良く開発するには」、「システム構築後のデータの抽出・変換・加工部分の管理運用工数を削減するには」という大きな課題を解決するためにWaha! Transformer を開発いたしました。現在ではWaha!Transformerの利用用途は、データウェアハウス構築だけにとどまりません。基幹業務のシステム・データ移行や企業間システム連携におけるデータ変換など、企業で要求されるあらゆるデータ加工業務に応用されています。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。