IDSシェアー、ARIS Process Performance Managerを完全日本語化 各種データベースとの直接連携を実現するモジュールも提供開始

IDSシェアー・ジャパン株式会社

2005-10-24 11:00

ビジネスプロセスマネジメント(BPM)コンセプトをワールドワイドで提唱するIDSシェアー・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:力 正俊、以下IDSシェアー)は、ビジネスプロセス評価ツール「ARIS* Process Performance Manager(以下ARIS PPM)」 の日本語化を実現し、最新版「ARIS Process Performance Manager 3.2.1日本語版」(以下ARIS PPM 3.2.1)として本日より提供を開始すると発表しました。さらに、各種データベースとの汎用的な接続環境を提供するインタフェースモジュール「ARIS PPM Process Extractor JDBC-2-PPM」(以下JDBC2PPM)もあわせて提供開始します。
*ARIS(ARchitecture of Integrated Information Systems)について
ARISは、継続的にビジネスプロセス最適化の観点から企業の経営改革・業務改革を強力にバックアップする、BPMソフトウェアツールです。ARISにより、ビジネスプロセスを経営階層的/体系的にモデル化(可視化)し、分析、設計、最適化することによって経営戦略を反映した業務、ITシステムを実現します。さらにARISは、そのITシステムをモニタリングすることにより、現実のビジネスプロセスを評価分析することにより、次への改革、改善へとつなげていきます。ARIS 製品は既に 4,500(世界 50 カ国以上)以上の企業に採用されています。

IDSシェアーでは、BPMを継続的業務改革と捉え、提唱しています。これを実践し定着させるためには、ビジネスプロセス、システム連携プロセスなど各種のプロセスの管理が不可欠要素となります。ARIS PPMは、ビジネスプロセスの定量分析と定性分析の併用により、現在進行中の重要なプロセスの「経過」を、ランタイムデータをもとにモニタリング、分析、評価することで、各プロセスの効率性を継続的に向上させます。新製品ARIS PPM 3.2.1よりGUI(ユーザーインタフェース)の日本語化を実現し、ヘルプメニューやトレーニング関連資料も日本語による提供を開始します。今回の日本語化は、ARIS PPMの国内における急速な需要の高まりに対応したものです。これによりIDSシェアーは、国内市場における同製品のさらなる普及を図り、より多くの企業に対して継続的な業務改革を支援します。

今回よりさらに、データ連携のための新モジュール「JDBC2PPM」の提供より、汎用的なデータベースとの接続環境も実現しました。従来のARIS PPMでは、データ取り込みにおいて、mySAPのテーブルから直接データ連携する方法と、非my SAP環境の場合はCSVファイルを経由する方法が提供されていました。JDBC2PPMは、JDBC(Java Database Connectivity)インタフェースを利用してデータ連携するため、Oracle、DB2、MS-SQLといった汎用データベースから直接データを抽出し、連携できるようになります。これにより、基幹システムにmySAPを採用していない顧客企業は、CSVファイル出力やファイルの受渡管理の工数から開放され、より短期間・低コストでARIS PPMを導入できるようになります。JDBC2PPMはARIS PPMのオプションとして提供され、ARIS PPMの全バージョンに対応します。

● ARIS PPMの特長
1. KPI(重要業績評価指標)による定量分析
インタフェースを介して、ITシステムからのランタイムデータをもとにビジネスプロセスのパフォーマンスを測定します。これらの測定値は自動的に、スループット時間、納期遵守率、プロセスコストといったプロセスレベルのKPIに活用され、定量的な分析を可能にします。これにより、当初の目標値とのギャップを迅速に確認することができます。
2. プロセスの現状のモデル化による定性分析
ITシステムから得られるすべてのアクティビティのプロセスモデルを自動生成します。モデルの各オブジェクトには、そのプロセスに関する顧客、品目など様々なデータも格納することで定性分析ができ、上述の定量分析(KPI)に加え、プロセスのより迅速な効率化・最適化を強力にサポートします。

● プロセス分析、評価をサポートする機能
1. オンラインモニタリング機能:
システムや組織に分断されることなく、すべてのプロセスをモニタリングします。特定の値の範囲(敷居値)を超えた場合に警告することで、タイムリーな対応策を検討することが可能になります。
2. プロセスマイニング機能:
あるプロセスのKPIに異常があった場合、PPMインタフェースを使用し、簡単にドリルダウンができる機能です。これにより、いつ、どこで、なにが(誰が)原因なのか、またそのプロセスオーナーは誰か、などを容易に検出することができ、迅速な対処が可能です。
3. コントロールコックピット機能:
包括的なKPI管理システムとして「コントロールコックピット」を独自に設計することができます。これにより、重要なKPIが設定されたグラフや表、eEPC(イベントドリブンプロセスチェーン)をHTMLで自動生成し、それらをブラウザ経由で経営者向けのイントラネットなどに簡単に表示することができます。また実測値を元にした、ROIやトータルプロセスコスト、キャッシュフローなどを、中間経営指標として他のレポートにそのまま使用することも可能です。

● ARIS PPMのARIS Toolsetとの併用
ARIS PPMは、IDSシェアーのBPMツールであるARIS Toolsetと併用することで、ビジネスプロセスをあるべき姿として最適化したTo-Beモデルと、ARIS PPMで分析した実測値モデルとを比較し、よりリアルな改善点や問題点の検出を可能とします。ARIS Toolsetはビジネスプロセスを『デザイン→実行』し、PPMでは『コントロール(モニタリング・評価)』します。両製品を組み合わせ、『デザイン→実行→コントロール』というBPMライフサイクルを繰り返し実行することで、産業構造や事業環境の変化に合わせた適切なアクションを、継続的かつ迅速に実現することができます。 IDSシェアーでは、顧客企業が継続的業務改革を遂行するために、こうしたパフォーマンスモニタリング&評価を重要なタスクとしてとらえており、ARIS PPMはこれを実現するツールです。

以上

IDSシェアーについて
IDS Scheer AG は、 Prof. アウグスト・ヴィルヘルム・シェアー博士 によって、1984年にドイツにて創設され、今日では、ハイエンドのビジネス・プロセス・モデリングツール分野でのリーディングカンパニーとして、ビジネス・プロセス・エンジニアリングに焦点をおいた製品、サービス、コンサルティングを提供しています。 IDS Scheer AG は、包括的なビジネスプロセスマネジメントを実現するために、業務モデル化のための手法(メソッド)、ツール、モデル、アプリケーションを統合したコンセプト“ARIS House of Business Engineering”を開発しました。すべての製品およびサービスは、このコンセプトを生み出した統合情報システムアーキテクチャ(ARIS:ARchitecture of Integrated Information Systems)に基づいており、このプロセス・モデリングを記述するソフトウェアツール“ARIS Process Platform”を開発、販売しています。また、SAP AGのグローバルサービスパートナー13社のうちの1社であり、欧米を始めとするSAP製品導入コンサルティングに幅広い実績があります。現在、従業員数は約2,300人、約4,500社の顧客を有し、世界50ヶ国に支社またはパートナー企業があります。2004年度の売上高は2億8,000万ユーロ(約389億円)です。1999年5月フランクフルト株式市場に上場。IDSシェアー・ジャパン(www.ids-scheer.co.jp)はその日本法人です。


*文中の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。
本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]