アステラス製薬株式会社へのASP型 製造販売後調査業務管理システム 『PostMaWatch』の新規導入決定について

富士通エフ・アイ・ピー株式会社

2006-02-02 00:00

 富士通エフ・アイ・ピー株式会社(代表取締役社長 太田幸一:東京都江東区 レイ ンボータウン)は、ASP型製造販売後調査業務管理システム『PostMaWatch』を、アステ ラス製薬株式会社様(以下「アステラス製薬」)に導入を決定いただきました。
 富士通エフ・アイ・ピーでは、1996年に医薬品情報管理システム『パーシヴ』
(※1)を発売し、現在80社(シェア率80%)の製薬企業様にご利用いただいてお
ります。また、ASP(※2)でサービスしております製造販売後調査症例デー
タ収集システム『PostMaNet』(※3)もご利用いただき、高い評価をいただいて
おります。

 このたびアステラス製薬様にご導入を決定いただいた『PostMaWatch』は、富
士通エフ・アイ・ピーがこれまで蓄積してきたノウハウや経験を活かして開発し
たもので、ASP型で提供する新薬の製造販売後調査業務のマネジメント支援
サービスです。これにより製薬企業の業務の効率化はもとより、今後ますます
増大する製造販売後調査のビジネスプロセスの抜本的な改革のご支援ができ
ます。

【PostMaWatchの主な特徴】
  ①MR (※4)に対して業務の一部を移譲することにより新しい業務プロセ
   スを実現
  ②Web型のシステムで、ASPでご提供
  ③製造販売後調査の症例データ収集システム『PostMaNet』とのシームレス
   連携の実現

 製薬企業では、新薬の開発に多大なコストと期間をかけておりますが、あわせ
て法令に従った新薬の安全性・有効性の調査にも多くのコストや時間・労力など
の資源をかけています。新薬の調査は開発段階(治験)だけでなく、厚生労働省
に新薬として承認され、市販された後も安全性・有効性の調査(製造販売後調
査=PMS)を実施する義務があり、データの集計/解析などを行う必要がありま
す。さらに承認から6年後にも新薬の安全性・有効性について再審査が義務付
けられており、この段階でもデータの集計/解析の必要があります。
 このように製薬企業では、新薬の開発に加え、製造販売後調査にも様々なコ
ストがかかっているのが実情で、業務の効率化とコストの削減は大きな課題と
なっております。製造販売後調査業務のコスト削減には、マネジメント業務を
管理している部門に大量集中している業務を機能的に分散するなど、業務プロ
セスの改善が必要とされています。

 『PostMaWatch』は、富士通エフ・アイ・ピーのIDCセンタの専用サーバで
運用するため、ユーザ企業様のソフト資産の圧縮・システム運用業務の削減
が可能となります。
 現在多くの製薬企業に導入されておりますクライアント/サーバ型のシス
テムでは、医療機関との契約情報のや調査票データの入力作業など手間のか
かる業務が管理部門に集中しています。
 こうした業務をWeb化することで、医療機関と直接コンタクトをとる
MRが、契約情報などを直接入力できるようになり、管理部門は進捗管理な
どのマネジメント業務に専念できるようになるため、業務の効率化・人的資
源の有効活用が期待できます。
 さらに『PostMaWatch』と『PostMaNet』を組み合わせることで、製造販売
後調査の業務プロセスが全てカバーされ、業務管理データと症例データとを
一元管理することが可能となり、スピーディな業務運営が実現できます。

 今日、製薬業界においては営業力の強化(MR組織の拡大)、管理コスト
の削減・資源の有効活用は大きなテーマとなっております。『PostMaWatch』
は、拡大するMR組織の有効活用と管理部門のコスト削減を同時に実現し、
市販後業務でのビジネスプロセスの抜本的な改革を目指しております。
 アステラス製薬様には以上のような変革に対応したビジネスプロセスの改
革を目的に『PostMaWatch』のご導入を決定いただいたものです。

 富士通エフ・アイ・ピーは、一昨年11月より『PostMaWatch』の開発を進
めて参りましたが、今後は、CRO連携機能等の強化を図り、さらなる効
率化とBPR(※5)の実現を目指します。

 富士通エフ・アイ・ピーは、今後ますます求められる製薬企業様の医薬品
情報管理の充実に対応するよりよいサービスのご提供を推進し、ひいては患
者様のために貢献してまいります。

1.新市販後調査進捗管理システム(PostMaWatch)の概要
 【機能/特徴】
 ①ASP(Web)型システム
  ・従来のクライアント/サーバ型システム(パーシヴ)から、Web型に
   変更。
  ・ASP型での運用により、自社でのサーバの運用、またセキュリティ対
   策が不要。
   (サーバは富士通エフ・アイ・ピーIDCセンターにて運用)

 ②業務フローの変革の実現
  ・MRに契約情報、調査票入手情報等の入力作業を分担することが可能。
  ・業務フローを変革することにより、管理部門に集中する管理業務を
   分散。
  ・大規模調査、新薬投入で拡大するMR組織を有効的に活用。
 ③管理業務のBPR化
  ・管理部門は「企画立案」「進捗管理」などマネジメントに特化した
   業務に集中が可能
  ・PostMaNetとのシームレス連携による契約~進捗の総合的な管理を実現
   市販後調査には、「契約」「患者情報」「調査票入手」「再調査依頼・
   入手」「支払管理」があり、PostMaNetでは「調査依頼」「患者情報」
   「調査結果管理(再調査管理)」に対応。

 PostMaWatchでは、実施される調査を一元管理し、市販後調査の「契約」から
「支払管理」までの流れを全てカバーする。PostMaWatchから契約情報を
PostMaNetへ、PostMaNetではリアルタイムで行われる進捗情報を
PostMaWatchへフィードバックし、調査が完了した医療機関への支払い
指示はPostMaWatchの機能により行います。

2.会社概要
 【富士通エフ・アイ・ピー株式会社】
  ・本 社:東京都江東区青海2丁目45番 レインボータウン
  ・社 長:太田 幸一
  ・設 立:1977年
  ・従業員:2,504名(2005年12月末日現在)
  ・資本金:20億円
  ・売上高:845億円(2004年度)
  ・ホームページ: (リンク »)

3.お問い合わせ先
 富士通エフ・アイ・ピー株式会社
 <tel>
    報道関係 03-5531-5111(総務部)
  営業関係 03-5531-1595(アドバンストビジネス推進部)
   <E-mail>
  報道関係 press@fip.fujitsu.com
  営業関係 info@fip.fujitsu.com

                                   以 上

用語解説

※1:パーシヴ
 医薬品情報管理システムの総称で下記の3システムに分かれます。
  ●パーシヴ/AE パーシヴ/AE Pro
    自発報告、文献・学会情報などの副作用情報の一元的管理、社内業務
   手順に従った副作用情報の電子的報告までの進捗状況の把握が可能。
  ●パーシヴ/PMS パーシヴ/PMS Pro
    特定使用成績調査、使用成績調査等の製造販売後調査の業務データ管
   理(医療機関との契約情報、調査票の回収状況など調査の進捗状況
   管理、支払い情報の管理)を行う。
  ●パーシヴ/DM
    治験から市製造販売後にいたる一連のデータ管理、集計解析が行える。
   症例データの入力から解析までの一貫したデータ管理が可能。

※2: ASP(Application Service Provider)
   ビジネス用のアプリケーションソフトをインターネットを通じて顧客に
  レンタルする事業者のこと。
   ユーザはWebブラウザを使って、ASPの保有するサーバにインストールさ
  れたアプリケーションソフトを利用する。

※3:PostMaNet
   製造販売後調査のデータ収集システム。(EDCシステム)従来紙で行って
  いた調査票の収集をWebを介して行うもの。
   医師が入力したデータをインターネットを介して製薬企業に直接送信す
  ることにより、MRの調査票回収作業が削減される。また送信前の論理チェ
  ック機能により、不備による手戻りが減り正確なデータが短期間で入手で
  きる。

※4: MR(Medical Representative)
   製薬企業の医薬品情報提供者で、医療機関に対し、自社の医薬品の情報
  の提供を行う。

※5: BPR(Business Process Reengineering)
   企業活動に関するある目標(売上高、収益率など)を設定し、それを達成
  するために業務内容や業務の流れ、組織構造を分析、最適化すること。

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