256種類のトラフィックの帯域幅を時間帯でダイナミックに制御

「BlueBrickEX」の帯域制御機能を強化

エスアイアイ・ネットワーク・システムズ株式会社

2006-10-11 12:00

セイコーインスツル株式会社(略称:SII、会長:服部 純市、本社:千葉県千葉市美浜区中瀬1-8、TEL:043-211-1111)の子会社であるエスアイアイ・ネットワーク・システムズ株式会社(略称:SIINS、社長:吉岡 隆一、本社:千葉県千葉市美浜区中瀬1-8、TEL:043-211-1318)は、エンタープライズネットワークの通信品質を最適化するQoS装置として高い評価をいただいている「BlueBrickEX(NS-3510-10)」のシステムソフトウェアを10月末にバージョンアップし、帯域制御およびその関連機能を中心として大幅な機能強化を実施いたします。

エンタープライズネットワークでは、IP電話の普及、TV会議の利用機会拡大そしてシンクライアントの導入など、様々な特性を持つ通信の融合が進んでいます。そのためネットワーク内のトラフィックが集中するポイントでは、的確にトラフィックを把握し、適切なサービス品質を確保するQoS制御が重要となっています。
「BlueBrickEX」は、入力したイーサネットフレームを、ユーザデータ部まで含めたあらゆる情報に基づいて、そのフレームが運ぶ情報が、音声のように遅延に敏感なトラフィックなのか、あるいは動画のように一定以上の帯域が必要なトラフィックなのかを識別します。さらにトラフィック毎に固有の出力帯域や優先度などを割り当て、ネットワークの通信品質を最適化します。また、特別なソフトウェアを導入することなく、トラフィックの状態をブラウザ上でグラフとして確認できるトラフィックモニタ機能を備えています。

この度、企業ネットワークの品質、安定性および安全性の向上を支援する「BlueBrickEX」の多彩な機能をさらに充実化させる新バージョン「Version 1.3.0」をリリースいたします。

 【バージョンアップの対象製品】
BlueBrickEX (型式: NS-3510-10)

 【新バージョン番号】
Version 1.3.0

 【新バージョンのSIINSホームページ掲載日】
2006年10月27日より、SIINSホームページ( (リンク ») )において
バージョンアップファイルのダウンロードサービスを開始いたします。


【Version 1.3.0の主な特長】

1. QoSポリシーを時間帯で制御~スケジューラ機能
予め設定したコマンドの組み合わせ(コマンドリスト)を指定した時間に自動実行するスケジューラ機能を新たに搭載いたします。
スケジューラ機能によるコマンドリスト実行時間は、毎日、毎曜日または月~金の特定の時刻という形式でも指定できるため、シンクライアント端末からのアクセスが集中する時間帯に割り当てる帯域を広げたい、深夜に特定のアプリケーション以外のトラフィックを遮断したいなど、時間とともに変化する通信帯域の実需に柔軟に対応できます。
コマンドリストにはQoS関連以外のコマンドも登録できますので、ルーティングの設定変更、F/Wバージョンアップなどもスケジューラ機能により自動実行可能です。

2. 最大256種類のトラフィック毎に帯域幅を制御
「BlueBrickEX」は、特定のサーバ~端末宛間に流れるトラフィック、IP電話やファイル転送など特定アプリケーションのトラフィックなどを識別(クラシファイ)し、各々の出力帯域を制御します。「BlueBrickEX」では、これらの帯域制御の対象をストリームと呼んでおり、Version 1.3.0では識別できるストリームの数を最大256まで拡張。クラシファイ処理により最大256種類に選別された個々のストリームに対して出力時の最大帯域および最低保証帯域を設定できます。あるストリームの実帯域が最低保証帯域に満たない場合、未使用分の帯域を他のストリームが利用できるため、極めて効率的な帯域の運用を実現。無線LANアクセスアポイントや集合住宅などの集線箇所に設置することで、多くのユーザに対して安定した品質の通信サービスを提供します。

3. 管理・運用系機能の改善
ネットワークを介して「BlueBrickEX」の操作を行う際に、その通信を暗号化することで安全性を確保するSSHサーバ機能をサポートいたしました。
また、入出力フレーム数などの統計情報を指定した間隔で記録し、ブラウザ上にグラフ化して表示するトラフィックモニタ機能において、同時に50種類の統計情報を記録できるようになりました。また、リアルタイム(5秒間隔)でモニタリングできる短期ログ機能の対象が2つになりました。2種類の情報の細かい状態変化をグラフィカルに比較することができます。

4. ネットワーク冗長機能の強化
ICMPエコー(ping)を利用した経路の監視およびリンクモニタによるポートのリンク状態の監視の結果に対するアクションにコマンドリストを指定できるようになりました。これにより「BlueBrickEX」でメインルートの不通を検知した場合、迂回ルートに切り替えるコマンドリストを自動実行させることができます。さらに、メインルートへの再切り替えを、メインルートの通信が復旧した時点ではなく、スケジューラ機能を利用して指定した時間に実行させることも可能です。





【BluBrickEX(NS-3510)本体の主な装置仕様】

[搭載インタフェース]
・イーサネットインタフェース
FEインタフェース :10BASE-T/100BASE-TX × 2ポート
GbEインタフェース :10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T × 2ポート
・シリアルインタフェース :RS-232C × 1ポート(管理用コンソールポート
[QoS機能]
・クラシファイ条件 :VLAN ID、IPアドレス、DSCP値、ポート番号、
フレームオフセット(任意フィールド指定)など
・ポリサー :クラス毎に最大受信帯域を設定
・キューイング :絶対優先(PQ)、帯域比率(WFQ)
・シェーピング(帯域制御) :2階層シェーピング(ストリームおよび物理ポート)
・カラーリング :出力時のCoS値、ToS値を指定
[レイヤ2機能]
・最大フレーム長 :1,536バイト
・スイッチ機能 :MACアドレスベースのスイッチング
・アドレス学習テーブル :最大2048個、スタティックアドレス登録可
・VLAN :ポートVLAN、IEEE802.1QタグVLAN、プロトコルVLAN
・その他 :簡易ループ検出機能
[レイヤ3機能]
・ルーティング対象プロトコル :IP
・ダイナミックルーティング :RIP, RIP2, OSPF, BGP4
・WANプロトコル :PPPoEクライアント(マルチセッション可)
・IPsec
IKE動作モード :メイン/クイック/アグレッシブモード
暗号化アルゴリズム :DES, 3DES, AES
ハッシュ方式 :MD5、SHA-1
その他 :IKEキープアライブ、NATトラバーサル、
IPsecパススルー
・IPフィルタ :インプット/アウトプットフィルタ
・アドレス変換 :NAT、IPマスカレード
・DHCP :サーバ/クライアント/リレーエージェント
・DNS :プロキシ機能
・冗長機能 :ICMPキープアライブ、VRRP、リンクモニタ

[運用・管理機能]
・装置設定 :コマンドライン
・操作時の接続方式 :コンソール、telnet、SSH
・装置管理 :SNMP、MIB2、SYSLOG、統計情報取得コマンド
・システム/装置設定管理 :システムソフトウェア(2面)、装置設定(4面)
・トラフィックモニタ :Webブラウザでトラフィック状況をグラフ化
[その他]
・入力電源 :AC100V
・消費電力 :30W
・質量 :約2.3kg
・外形寸法 :206(W) x 353(D) x 43(H) mm(突起部除く)


以 上

この件に関するお問い合わせは下記にお願いいたします。
[マスコミ]
セイコーインスツル株式会社
広報部 井上、荒井
TEL 043-211-1185(直)

[お客様]
エスアイアイ・ネットワーク・システムズ株式会社
NS営業部
TEL 043-211-1318(直)

[ホームページ]
(リンク »)

このプレスリリースの付帯情報

BlueBrickEX

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