アルカテル・ルーセントとKT、ソウルにWiMAXリアリティセンターを開設

WiMAX IEEE 802.16e-2005に関する最新式の研究施設

日本アルカテル・ルーセント株式会社

2006-12-11 15:00

 (12月4日、パリ発) アルカテル・ルーセント(本社:フランス、CEO:パトリシア・ルーソー)と韓国通信事業最大手のKTは12月4日、ソウルに最新式の「WiMAXリアリティセンター」を開設したことを発表しました。本センターはWiMAX IEEE 802.16e-2005技術を試演する専用の場で、ブロードバンド・マルチメディア・モバイル・サービスの持つ大きな可能性を実証します。
 このリアリティセンターは、KTのテクノロジーサポートビジネスユニットが主体となって運営します。アルカテル・ルーセントとKTのエンジニアやマーケティングスタッフが集まり、モバイルWiMAXサービス対応機器の互換性および準備状況の確認と、顧客固有のソリューションのエンド・トゥ・エンドのインテグレーションを行います。本センターの開設により、アルカテル・ルーセントとKTは、WiMAX上で動作する新たなブロードバンド・マルチメディア・アプリケーションの共同開発、FMC(固定電話と携帯電話の融合)のテスト、エンドユーザーの体験の評価を行うことができます。

 WiMAXリアリティセンターでは、基地局、WAC(WiMAXアクセスコントローラー)、OMC(運用保守センター)、CPE(ユーザー宅内機器)で構成される、WiMAX IEEE 802.16e-2005規格に対応したエンド・トゥ・エンドのネットワーク・アーキテクチャ「Alcatel-Lucent 9100 WiMAX」を用いて、VoIP、高速インターネットアクセス、モバイルテレビやビデオストリーミングのようなマルチメディアアプリケーションなど、家庭やオフィス向けのモバイルおよびノマディック・アプリケーションのデモンストレーションを行っています。この独自の施設は、アルカテル・ルーセントが世界中で展開する「WiMAXリアリティセンター」プログラムの一環で、通信事業者、コンテンツプロバイダーやサービスプロバイダー、さらには端末メーカーに対し、本物のビジネス環境を提供します。

 KT、モバイルインターネットビジネスグループ担当バイス・プレジデント、Chan-Kyung Park氏は次のように述べています。
 「KTの新ビジョンは、『Life is Wonderful』です。これは、最適化したカスタマイズ・ソリューションを提供することにより、顧客価値を最大化し、企業成長を促すという強いコミットメントを表明するものです。パートナーシップを活用することにより、両社は来るべきモバイルブロードバンドアクセスの大変革の最前線に立ち、顧客に成功をもたらすことができると確信しています。」

 アルカテル・ルーセント、ブロードバンド無線アクセス事業部のSylvie Richirは次のように述べています。
 「ソウルのWiMAXリアリティセンターは、活動を開始する用意ができています。アルカテル・ルーセントおよびKTのエンジニアで構成されるチームが、この重要な功績を成し遂げました。WiMAXは、高速かつ安価な接続性を兼ね備えたブロードバンド・モビリティを提供できるため、DSL(デジタル加入者線)と携帯ネットワークを効率よく補完することができます。最適な組み合わせは、顧客の資産、提供されるサービスの種類(通信の安定性など)、市況などによって決まります。」

 韓国は、ワイヤレス・ブロードバンド開発の第一線にあり、最先端のITおよび通信ソリューションの導入に関して世界をリードしています。


<WiMAXについて>
 WiMAXは、都市部、郊外地域、地方における固定、ノマディック、モバイル用途向けに、無線ネットワークを通してブロードバンドアクセスを実現する技術です。技術的あるいは経済的理由によりDSL(デジタル加入者線)を利用できない場合の代替として、コスト効率の良いブロードバンドアクセスを提供します。また、次世代の無線デバイスに音声とブロードバンドアクセスを組み合わせたサービスを提供する通信事業者のラストマイルでの利用を想定しています。WiMAX規格「802.16e-2005」は、「802d.16-2004」(「Static WiMAX」または「Revision d」)の後継にあたるより先端の規格で、固定設置された状況でも優れたパフォーマンスと柔軟性を提供します。

<KTについて>
 固定電話/携帯電話、高速インターネットデータ通信から衛星通信まで、KTは、情報通信やバックボーンにとって不可欠な幅広いサービスを提供しています。ブロードバンドIP、有線/無線の統合、eポータルなどの研究開発に重点的に取り組んでおり、未来の価値を創出し、世界的企業となることを目指しています。KTは、「The Value Networking Company」という新ビジョンを掲げ、21世紀に世界大手の仲間入りを果たすことを目指しています。この新ビジョンは、最適化したカスタマイズ・ソリューションを提供することにより、顧客価値を最大化し、企業成長を促すという強いコミットメントを表明するものです。2006年より、いつでもどこでも、ポータブル機器を利用して毎秒1メガビットの速度でインターネットにアクセスできるようにする「KT WiBro(無線ブロードバンド)」サービスの提供を開始しました。これは、移動中でも有線と同じ速度でのインターネットアクセスを実現するものです。詳しくは、 (リンク ») をご覧ください。

<アルカテル・ルーセントについて>
 アルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent)は、2006年12月に、仏アルカテルと米ルーセント・テクノロジーが合併し誕生したグローバルな通信ソリューションプロバイダーです。全世界の通信事業者、一般企業、政府機関などに対し、音声、ビデオ、データ通信サービスを実現するエンド・ツー・エンドの通信ソリューションを提供しています。固定/移動および統合ブロードバンドネットワークの構築をはじめ、IP技術、アプリケーション、サービスなどの各分野で世界をリードしており、家庭内、オフィス内、移動中を問わず高度な通信サービスを実現します。
 本社をパリに置き、世界130ヶ国以上でビジネスを展開しています。従業員は79,000名、豊富なノウハウを持つグローバルサービス部門と、業界最大規模の研究開発、技術革新部門を有しています。連結総売上高は、両社合わせて186億ユーロ(2005年度)。URL: (リンク »)

<日本アルカテル・ルーセントについて>
 日本においても、2006年12月1日より日本アルカテル・ルーセント(代表者:藤田 聰)として、アルカテル・ルーセントの各事業部門の統合的なサービスを提供しています。
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