インターネット対応型次世代物流EDI標準の改訂版を公開

(社)日本物流団体連合会 物流EDIセンター

2007-04-02 09:00

(社)日本物流団体連合会 物流EDIセンターは、このたびインターネットに対応した次世代物流EDI標準(物流XML/EDI標準)の改訂版Ver01-02 を開発し、平成19 年4月2 日より物流EDIセンターのホームページで無償公開いたしました。
 すでに、企業間商取引にインターネットが広く使用されるようになっておりますが、インターネット対応EDI標準の整備が遅れているため、企業はWebサーバを使用した個別のWeb-EDIを次々と導入しています。このWeb-EDIは、サーバ側企業(主として大手企業)では業務の効率化は図れるものの、クライアント側企業(主として中小企業)では取引先ごとの入力画面を使い分けなければならないだけでなく、社内に電子データがあるにもかかわらず再度手入力しなければならないなど、負担を強いられる弊害が顕在化してきています。

 このような状況を受け、先進的な荷主業界では、インターネット対応型の業界EDI標準を開発し、受発注業務を中心に導入を進めております。これらの業界がEDI標準の対象を物流業務まで適用を拡大しつつあり、このままでは荷主業界ごとの異なった次世代物流EDI標準が乱立する恐れがあります。

 今回の改訂版により、物流EDI取引に必要な次世代物流EDI標準の基本部分は整備されました。この標準を既存EDI標準との整合性を確保するための基盤として活用することにより、各荷主業界における次世代物流EDI標準の統一化が促進されることを期待しております。

 現在、電子タグ(RFID)の活用が産業界で注目され、実証実験や導入事例が次々と発表されています。電子タグを有効に活用するためには、電子タグから読取った情報を収集し、そして電子タグに書込むべき情報を伝達するネットワークが必要となります。
 この次世代物流EDI標準では、貨物および商品を特定する識別情報などを格納することができますので、電子タグ情報を標準フォーマットでインターネットを通じて送受信することが可能となります。また、次世代物流EDI標準を利用することにより、PDFなどの電子文書でEDIデータの交換が手軽にできるようになります。
 この次世代物流EDI標準は、インターネット対応型EDI国際標準「ebXML」に準拠しており、グローバルな取引に容易に拡張できます。また、これまでの物流EDI標準「JTRN」(ジェイトラン)の資産を継承しており、JTRNから次世代物流EDI標準への移行も容易にできるようになっています。

 物流EDIセンターでは、この次世代物流EDI標準に対するご意見を利用者から公募し、改良を図っていく予定です。また、先進的な荷主業界と共同で業界EDI標準との整合性を確保するための検討を進めていき、物流業界のみならず荷主業界を含めた全産業界のための標準確立に貢献していきます。

今回公表した次世代物流EDI標準改訂版の詳細は、以下のとおりです。

1.標準名
「物流XML/EDI標準Ver01-02」

2.標準のダウンロード先(無償)
(リンク »)
(このアドレスは4 月2 日より使用できます。)

3.主な追加事項
①運送状況通知関係
②運賃請求関係
③在庫報告関係
④倉庫料金請求関係

【本件に関するお問い合わせ先】

■報道に関するお問い合わせ
社団法人日本物流団体連合会
物流EDIセンター
TEL: 03-3593-0139

■標準の内容に関するお問い合わせ
鉄道情報システム株式会社
第二営業企画部 営業開発課
TEL: 03-5371-0194

用語解説

*【Webサーバ】
Webサーバは、Webブラウザなどのクライアントソフトウェアの要求に応じて、インターネットを通じて、情報を送受信するコンピュータまたはソフトウェアのことです。

*【XML/EDI】
XML/EDIは、XML言語で記述したドキュメントを、インターネットを介して送受信するEDIのことです。

*【ebXML】
ebXMLは、次世代XML/EDI標準の国際規格です。
すでに主要な規格がISO規格として制定されています。

*【JTRN】
JTRNは、日本における物流EDI標準の統一版です。
物流EDI推進委員会が開発・改良・維持管理を行っています。
物流EDI推進委員会の事務局は、社団法人に本物流団体連合会 物流EDIセンターと社団法人 日本ロジスティクスシステム協会 JILS総合研究所が共同で担当しています。

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