アイエイエフコンサルティング、「Theory」ブランドのリンク・セオリー・ホールディングスの情報系システム再構築

「SQL Server 2005」ベースで日次のデータ自動提供、Web化で一層ユーザーフレンドリーに

株式会社アイエイエフコンサルティング

2007-04-11 10:30

 株式会社アイエイエフコンサルティング(以下 アイエイエフコンサルティング)は、「Theory」ブランドを中核とする婦人服、紳士服、服飾品の企画・販売をおこなっている株式会社リンク・セオリー・ホールディングス(以下 LTH、本社:東京都港区南青山7-3-6、代表取締役社長 兼CEO:佐々木力 氏、資本金:63億3,559万円)が運用している企業システムの中の情報系システムを「SQL Server 2005」で再構築するためのコンサルティング業務、システム構築作業を完了、再構築された新システムが3月に本稼動を開始いたしましたので、お知らせします。

 LTHが企画・販売している衣料品は、小売店の売上を直撃するほど天候の影響を受け易く、流行にもデリケートな反応を示すため、受発注、入出荷、在庫の状況から目を離すことができません。このため多くの従業員が受発注、入出荷、在庫に関するデータを収集、分析し、商品に関するステータスを「監視」できるようにすることがLTHでのシステム開発のポリシー。LTHで構築されている企業システムは、倉庫管理、商品管理、財務会計・管理会計(予算・実績、連結決算)の各システム、商品管理システム、管理会計システムからデータを取得し、集計、分析を行なう情報系システムで構成されていますが、中でも情報系システムに関しては、システム開発のポリシーが反映され、日常の業務で使い慣れたエクセルをインターフェースとし、データ処理をアクセスが担うユーザーフレンドリーなシステム構成を実現しています。

 その情報系システムのユーザーは直営店172店舗の商品動向を分析している本社社員約150名、商品管理システムからの週次の集計を中心に約15種類の定型帳票が使用され、業務システム部では、定型帳票にはおさまらないイレギュラーな集計(定型帳票以外の切り口での分析)、イレギュラーな集計の定型帳票化、そして商品管理データと管理会計データの結合によるブランド別月次損益分析といった業務を行なっていました。しかし、データ処理の対象となる商品アイテム数がもとより年間約100,000点と多い上に、イレギュラーな集計要求が増え(月平均30件程度)、イレギュラーな集計の正確性を確保するためのデータ取得、分析の条件が複雑になり、それらが業務システム部のリソースや情報系システムのパフォーマンスを強力に圧迫する状況が発生するようになりました。特に、現状のシステムでは、集計の正確性を確保、あるいは高めていくためにはプログラミングを習得し、アクセスを使いこなす必要があり、ユーザーが限定されてしまうというシステム開発のポリシーを大きく揺るがす可能性がありました。

 そこで将来的にも、商品アイテム数は増え続け、集計の正確性を高めることが必須なことからBIシステムの導入を検討し、「SQL Server 2005」で情報系システムを再構築することにしました。「SQL Server 2005」を採用することにした理由は、現行システムのユーザー環境との親和性が高いシステムの構築が可能であり、エクセルをインターフェースにしている運用を変えずに済むこと。これは、新システムを操作するための教育やトレーニングが不要なだけでなく、エクセルは世界中で使用されているアプリケーションソフトであり、将来、海外拠点との情報共有を容易に図れるメリットがあります。また、データ収集、分析を目的とした情報系システムは、投資効果が測りにくいことから、新システムには、少ない投資で現状の業務に対応できること、将来に向けての拡張性を備えていることが求められ、それらの条件を「SQL Server 2005」は満たしていました。

 こうしてLTHの情報系システムは、エクセルとアクセスによるシステムから「SQL Server 2005」をベースにしたBIシステムに再構築された結果、インターフェースはWeb化され、エクセルの操作性を維持しながら、集計、分析を会話形式で行なえるようになり、一層ユーザーフレンドリーなシステムとなっています。また、店舗別ブランド別売上速報、ブランド別損益分析の2種類の定型帳票が自動生成されるようになりました。業務システム部としては、帳票が自動化されたことで負担が軽減される点が大きなプラスとなりますが、現場にとっては、これまで以上にスピーディーに正確な情報が提供され、店頭で起こっている事態、事象に対して敏速に対応することが可能になります。加えて、「SQL Server 2005」は、アクセスと異なり複数のデータ処理が可能であり、また、CSVファイルによるインポート・エクスポートが行なえるようになったことでシステム全体の性能と効率を飛躍的に向上させることに成功しています。

 今後についてLTHでは、依然として発生するイレギュラーな集計要求への対応、深掘りできる分析による付加価値向上のため集計・分析ロジックの微調整、ユーザー自身がデータ抽出を行なえるようにするための環境整備をあげており、今回、再構築されたシステムに対して次代の基盤としてしっかりとした手ごたえを掴んだといえそうです。
以 上

■株式会社リンク・セオリー・ホールディングス
( (リンク ») )について
本社:107-0062 東京都港区南青山七丁目3番6号
電話 03-3407-7502
設立:1998年12月
資本金:63億3559万8000円 (2006年8月31日現在)
代表者:代表取締役社長兼CEO 佐々木 力
事業内容: 以下の事業を行う会社の管理
-ライセンスブランドの企画・生産・販売・直営店の運営
-自主ブランドの企画・生産・販売・直営店の運営
-海外ブランド商品の輸入販売
-飲食店の運営
従業員数:1,548 名(連結)(2006年8月31日現在)
グループ会社:連結子会社46社(2006年8月31日現在)

■株式会社アイエイエフコンサルティング
( (リンク ») )について
1998年に設立されたデータウエアハウス、データ分析専門の独立系コンサルティング会社です。金融、通信、製造、流通、サービスなど多岐にわたる業種のデータウエアハウス、データ分析アプリケーション構築プロジェクトに参画し、システム分析・設計・導入から運用までをトータルにサポートしています。また、メディアへの寄稿、セミナー講演などを通じてデータウエアハウス、ビジネスインテリジェンスの普及、啓蒙活動を実施しています。

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