Wolfson社CTO、Peter Frithは、「他社のANC製品の多くは【フィードバック】を基盤としており、外部のノイズとユーザーの耳との間に物理的なブロックを形成する必要があります。そのために、性能向上を実現するには大きな泡状のケースや、耳の中に深く挿入するプラグなどが不可欠です。当社のANC製品は、独自の【フィード・フォワード】テクノロジの採用することで、ユーザー周辺の環境ノイズを効果的に低減し、より安全で快適なオーディオ環境を実現します。製品開発メーカーは、WolfsonのANCを使用することで、音を遮断するために必要な、かさばる装備が不要なため、今日のモバイルライフにおいて快適な利用環境を提供できるコンパクトな製品の設計が可能です」とコメント。
Audio-Technica、ディレクター兼エンジニアリング総責任者、相田良男氏は、
「効果的なノイズ・キャンセル機能により、今日のノイズの多い環境でも、リスニングがより快適なものになります。当社の軽量でコンパクトなQuietPoint(TM) ATH-ANC3ヘッドフォンは、Wolfson AudioPlus(TM) テクノロジを搭載することで、バックグラウンド・ノイズの大幅な低減を実現します。ユーザーは、【携帯メディア・プレイヤーの電車中での使用】、【飛行機機内での映画鑑賞】などの利用シーンにおいて、音量を必要以上に上げることなく、非常にクリアーなオーディオ品質で、音楽や映画を楽しむことができます。当社の知る限り、Wolfsonは現在業界で最も優れたノイズ・キャンセル機能を提供しています。当社は、このテクノロジを業界で最初に製品に統合することで、市場をリードすることを期待しています」と述べた。
従来のANCテクノロジは、「フィードバック」手法を採用。この手法では、イヤーピースの内側にマイクロフォンを搭載し、オーディオと環境ノイズの音をフィードバックさせ、元のオーディオからノイズを除去する方法。この手法でも環境ノイズをある程度低減することが可能だが、性能向上のために他のパッシブなノイズ低減技法も使用する必要があるため、大きなパッドや、専用の大きなノイズ・キャンセル用ヘッドフォンの装着が必要。これに対して、WolfsonのANCは、独自の手法である「フィード・フォワード」を採用。この方法では、イヤーピースの外側にマイクロフォンを搭載し、環境ノイズを反転してから元のオーディオと混合させる。このWolfson独自の手法は、総合的なパフォーマンスをはるかに向上させ、従来のフィードバック・ソリューションよりも広い周波数帯にわたって、ノイズをさらに低減することが可能。また、Wolfsonの「フィード・フォワード」ANCシステムは環境ノイズのみをキャンセルし、音楽の再生と干渉しない。つまり、音量を過度に大きくする必要なしに、騒音の多い環境でも優れた音質を提供できる。
Wolfson ANCテクノロジは、非常に効率的で低消費電力を実現。このため、ヘッドフォン・メーカーは、コンパクトで携帯が容易な、バッテリ駆動時間の長い製品の開発を実現でき、エンド・ユーザーの多様なニーズに応えることができる。
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営業部 滝田 寛
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