新システムの中核となる並列計算機は、最新のデュアルコア インテル(R) Itanium(R) プロセッサー合計2048コアと、合計4TBの共有メモリを搭載した大規模構成のSGI Altix 4700サーバで、理論計算性能は13.59TFLOPSとなります。加えて、フロントエンド計算機、可視化サーバ、および計1.5PBの大容量の磁気ディスク装置などで構成され、全てファイバーチャネルで接続されます。
また、高機能表示装置(スクリーンシステム)として、日本SGIのスケーラブル・ビジュアル・クラスタAsterism、ソニーの4KプロジェクタSONY SRX-S110、なども納入します。
地球環境への関心が高まる今日、防災研究の重要性が再認識されています。防災科研は、防災科学技術に関する基礎技術や基盤研究開発を総合的におこない、災害から人を守り、災害の教訓を活かして発展を続ける災害に強い社会の実現を目指す研究をしています。最近では、気象庁と緊急地震速報システムを共同開発し、緊急地震速報において、防災科研の高感度地震観測網 Hi-net が活用されています。
地震、火山、水・土砂などの自然現象を解明する研究では、スーパーコンピュータを駆使した大規模な数値シミュレーションが重要な役割を担います。同研究所では1991年からスーパーコンピュータを導入し、膨大な計算を大規模数値シミュレーションにより、多くの研究成果を上げてきています。
防災科研では、各種自然現象について、災害発生時の膨大な観測データを迅速に加工し、その結果をもとに、シミュレーションによる高精度な災害情報を発信していますが、計算機需要の増大や、処理形態の多様化に対応し、現行のスーパーコンピュータを大幅に強化するため、SGIのAltixサーバを採用した新システムを導入するものです。
新スーパーコンピュータは、NUMAアーキテクチャ採用による、大容量の共用メモリが利用でき、現行システムに比べて18倍以上の演算性能を実現することにより、従来は不可能だった大規模な演算要求に対応できるようになります。
また、各種計算機やネットワークを更新し、情報配信にいたるまで、一連のプロセスを連携した新システムを導入・運用し、より利便性・安定性の高いスーパーコンピュータを構築します。
新システムは、Altixサーバの大規模な並列型システムによる高い並列演算性能と、国内外での多数の実績が評価され採用されました。また、防災科研では24時間365日の安定稼働が重要となるため、日本SGIの運用・支援体制が評価されました。合わせて日本SGIはプログラム支援や可視化における高度なサポートも提供していきます。
日本SGIは、最近では京都大学化学研究所、東京大学宇宙線研究所などへ大規模な並列型サーバシステムSGI Altix シリーズを納入し、国内の先端研究所をはじめとしたHPC分野に実績を高めています。
●新システムの概要
並列計算機のAltix 4700サーバは、デュアルコア インテル(R) Itanium(R) プロセッサーを搭載した合計2048コア構成のSGI Altix 4700シリーズで、Linux-OSの共有メモリ型の超並列スーパーコンピュータシステムです。今回のシステムでは、256コア搭載のシステム計8式で構成します。
<関連リンク>
・防災科学技術研究所: (リンク »)
・高感度地震観測網 Hi-net: (リンク »)
・SGI Altix 4700サーバ: (リンク »)
・インテル(R) Itanium(R) プロセッサー:
(リンク »)
<登録商標>
SGI 、SGI のロゴ、およびAltixは日本SGI 株式会社の登録商標です。
インテル、Itanium は、アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。
その他の商標については商標の所有者に所有権が属しています。
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