事業の継続には、アプリケーション・データを災害から保護することが重要になります。しかし、従来のリカバリ製品では、データ複製は高コストで複雑であったため、ディザスタ・リカバリを全体に実装することを躊躇する顧客もいました。Remote Copy は、どのアプリケーションのデータでも優れたコスト効率で保護し、共有することができます。これには、シン・コピー技術が一役買っています。Remote Copy は Thin Provisioning 対応なので、割り当て済みではなく、書き込み済みの容量のみを複製できます。また、設定と維持も簡単に行えます。このようなシンプルさにより、高コストで長期にわたる有償サービス契約を結んだり、プロトコル拡張モジュールやコンバータを使用したりする必要がなくなります。Remote Copy を使用することにより、これまで災害対策の障壁となっていた、リモートのアプリケーション・リカバリおよびバックアップの複雑さが、実質的になくなります。
3PAR Replication Adapter は、数々の VMware 環境に配備されている 3PAR Remote Copy をベースにしています。3PAR Replication Adapter は、VMware と密接に連携して VMware Site Recovery Manager 向けに開発されたもので、統合的な仮想インフラストラクチャやディザスタ・リカバリ管理を提供します。これには、3PAR Remote Copyによる3PAR InServ ストレージ・サーバ間のデータ複製が含まれます。
VMware Site Recovery Manager と 3PAR Remote Copy の統合により、次のようなメリットがもたらされます。
ディザスタ・リカバリの簡便化:ストレージとサーバでそれぞれ独立したディザスタ・リカバリ・プロセスを、集中インターフェースをもつひとつの自動化プロセスに置き換えることができ、迅速で信頼性の高いリカバリが実現できます。これに加え、3PAR Remote Copy の設定とテストは、わずか数コマンドで行えるほど簡単でシンプルなので、通例必要であった有償サービスは不要になります。VMware と 3PAR の連携により、リカバリ時間とリカバリ・ポイントの目標を、シンプルに、かつ予測可能な形で満たすことができるようになります。
柔軟な複製:VMware Site Recovery Manager の利用者は、さまざまな x86 サーバ・ハードウェア上で仮想マシンを簡単に復元することができます。3PAR Remote Copy では、3PAR InServ ストレージ・サーバのどのモデル間でも、また、異なるサービス・レベル間でも (たとえば、RAID レベルやドライブ・タイプなど) 柔軟に複製することができるので、インフラストラクチャの敏捷性を高めることができます。
また、VMware のアライアンス担当副社長である Parag Patel 氏は、次のように述べています。「VMware Site Recovery Manager は、規模の大小を問わず、どのような事業にも理想的です。特に、これまではコストや複雑さがネックとなって、ディザスタ・リカバリ・ソリューションを実装できなかった組織に最適です。3PAR Remote Copy は VMware Site Recovery Manager を補完し、効果的で安価な対災害保護をこれらの顧客に提供するとともに、事業の継続を可能にします。」
3PAR Replication Adapter for VMware Site Recovery Manager は、すべての InServ ストレージ・サーバ・モデルで利用可能です。3PAR Remote Copy は、ファイバー・チャネルおよびネイティブの IP ベースの複製に加え、同期モードおよび非同期モードの操作を提供します。
3PAR は VMware テクノロジ・アライアンス・パートナー (TAP) プログラムのプレミアレベル・メンバーであり、3PAR InServ ストレージ・サーバは VMware ESX SAN Storage Compatibility List に記載されています。
本件に関するお問い合わせ
3PAR株式会社 広報担当 清水
03-5269-1038
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