■検証環境
意図的に不必要なメールが来るように細工等を行うのではなく、自然にスパムメールが送られてくるようになったスパムメール収集用サーバ及びアカウント、ソースポッドが受信しているメールによって検証を行っている。
■スパムメールの定義
正常メールはソースポッドで通常やり取りしているメールを流しているため、ソースポッドがビジネス上必要でなく、求めていないメールは、基本的に全てスパムメールとする。
※ソースポッドが登録したメールマガジンは別途確認。
■メール及びスパムメールの流量
受信メール通数は、正規メールとスパムメールをあわせて1日に3,000通程を想定している。今回の検証対象期間である2006年5月19日~6月1日の内訳は、下記となる。(図1をご参照ください。)
メール総受信数 :49,284通
[内訳]
正常メール : 1,951通
スパムメール :47,333通
■スパムメールの実情
1)言語
検証環境に送られてくるスパムメールを言語別に分類すると、英語が全体の90.8%を占め、ロシア語、日本語を含めると全体の99.8%を占める結果となった。残り0.2%は、中国語、アラビア語、その他不明な言語等であった。(図2をご参照ください。)
2)メール形式
検証環境に送られてくるほとんどのスパムメールがmultipart形式のメールであった。これは、テキスト、HTMLどちらの環境であってもメールを閲覧できるようにしているためだと考えられる。また、スパムメールの誘導方法としては、URLをクリックさせる形式のものが大半を占め、一部画像スパムが含まれていた。
尚、言語別にスパムメールの内容を確認したところ、下記のような特長があった。
英 語:全体の90%以上がバイアグラやソフトウェア等の販売サイトへの誘導
ロシア語:文面が2、3行のものが多く、ほとんどが通販サイトへの誘導
日 本 語:全体の90%以上が出会い系で、一部懸賞や金融関係のサイトへ誘導
3)画像
画像を用いたスパムメールは、弊社検証環境でも1週間に100通強受信している。画像スパムのほとんどがJPEG形式で、稀にGIF形式のものが混じっていたが、PDFは1通のみとなった。また、画像スパムの手法の一例として、同じ画像を使い回していることが判明した。スパム検知を逃れるために、見た目はさほど変わりないが、画像の外枠の色やサイズを若干変えたり、ノイズを入れたりしている。(参考画像をご参照ください。)
4)フィッシングメール
フィシングメールは、Googleを模したものが2通見られたが、それ以外は見当たらなかった。
■判定漏れしたスパムメールの傾向
検証製品で最も検知漏れが多かったスパムメールが、ロシア語のメールだ。多くの製品で、ロシア語メール全体の3割強で判定漏れを起こしている。また、画像スパムに関しても、平均すると画像スパム全体の15%が検知漏れしていることが判明した。
■誤判定したメールの傾向
1)正常メール
今回唯一誤判定したメールは、Webサイト登録フォームから正式に問い合わせがあった内容を通知したメールであった。問い合わせ先が中国で、文面がたどたどしい日本語であったため、コンテンツチェックで検出されたものと思われる。
2)メールマガジン
メールマガジンは通常の正常メールと比較して誤判定しやすい傾向にあるため、正常メールとは別に集計した。その中で最も誤判定が多かったのが、『Biglobe カプライト』の「当たる!楽しい懸賞生活(件名)」である。懸賞に関する情報以外にも「競馬情報」「所得倍増」「小遣い稼ぎ」などの広告が多く含まれていたことが、誤判定を起こした要因に挙げられる。また、日々受信しているメルマガでも、月に1通だけスパム判定されるという傾向もあるようだ。
■STILスパム対策製品検証について
STILスパム対策製品比較検証の詳細については下記サイトをご参照ください。
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■メール専門情報サイト『SourcePod』について
メール専門情報専門サイト『SourcePod』については、Webサイトにてご確認ください。
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【報道関係者様お問い合わせ先】
株式会社ソースポッド
マーケティング部
担当:滝井
E-Mail: info@source-pod.com
TEL:03-6914-2691
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