CDT社、Silvaco社と共同してユニバーサル有機TFT (UOTFT)の新しいモデルを開発

JCN株式会社 2008年09月08日

Yokohama - Cambridge Display Technology (以下CDT)社は、Silvaco Data Systems (以下Silvaco) 社と共同して、ユニバーサル有機TFT (UOTFT)のための新しいSPICEモデルを開発したことを発表しました。これにより、回路設計者はOTFT (有機TFT)テクノロジを使用した回路の設計およびシミュレーションが可能となります。この開発はOTFTテクノロジの利用を促進する大きな前進です。

Yokohama - Cambridge Display Technology (以下CDT)社は、Silvaco Data Systems (以下Silvaco) 社と共同して、ユニバーサル有機TFT (UOTFT)のための新しいSPICEモデルを開発したことを発表しました。これにより、回路設計者はOTFT (有機TFT)テクノロジを使用した回路の設計およびシミュレーションが可能となります。この開発はOTFTテクノロジの利用を促進する大きな前進です。

さまざまな分野で使用可能な力学的柔軟性を持った低価格な電子回路を必要とする応用技術が、有機エレクトロニクスの迅速な開発を推進しました。その例として、電子人工皮膚、電子ペーパー、臭気センサ、スマート・ファブリック、フレキシブル・ディスプレイ、プリンテッド・エレクトロニクスや、RFIDタグなどがあります。OTFTはこれからの有機電子回路の基盤となるものです。

今回開発したモデルは、アナログ回路シミュレータとして世界有数の製品であるSimucad Design Automation (以下Simucad)社のSmartSpiceに導入されました。

UOTFT SPICEモデルは一般的な電荷ベースのFET(電界効果トランジスタ)のモデリングに、OTFT固有のチャネル内電荷、バイアスに対する移動度、温度への依存性、および非線形のコンタクト抵抗などの効果が組み込まれています。この組み合わせにより、UOTFTの広範なモデリングの性能はこれまでになく高くなり、多様なOTFTデバイスの設計、材料の仕様、および製造技術などで活用できます。

有機電子回路の設計は、市販の回路シミュレーション・ツールの正確で効率的なOTFTコンパクト・モデルに依存します。OTFTデバイスが持つさまざまな特異な特徴は、特別な考慮を必要とし、無機デバイスの特徴と比較して、異なるモデリング・アプローチが求められます。最も顕著な相違として、トラップによる電荷の分布と移動度の振る舞い、ユニポーラまたはバイポーラ型の電荷蓄積動作モード、および非オーミックのコンタクト抵抗があります。そのため、既存のMOSFET、並びにアモルファスおよびポリシリコンTFTのモデルは、OTFT回路のデザインには適切ではありません。

CDT社のCEO、David Fyfe氏は次のように述べています。「今回の取り組みで、当社は有機半導体テクノロジの新しい分野において、当社の技術基盤をより一層発展させることができるでしょう。我々は今回のプロジェクトをSilvaco社と共同開発でき、光栄に思います。この共同開発により、有機半導体テクノロジを使用した低コストでフレキシブルなエレクトロニクス・アプリケーションの開発および商業化が促進されるでしょう。」

このプロジェクトは英国政府機関である技術戦略委員会より一部資金援助を受けています。同委員会Electrical SystemsのテクノロジストであるMike Biddle氏は次のように述べています。「このプロジェクトによる素晴らしい進展を非常に喜んでいます。そして、この新しいアプローチが近いうちに商業化へ活用されることを期待しています。これは、グローバル・マーケットの可能性を持った革新的なテクノロジの研究/開発のために、英国においてワールドクラスのビジネスを協力して成し遂げた非常に素晴らしい例です。」

「CDT社のような有機研究のリーディング企業、そして英国政府と共に、このような最先端なプロジェクトに参加できたことは光栄です。この新しい革新的なモデルにより、回路設計者は次世代の有機回路を正確にシミュレートできるでしょう。このパートナーシップが今後のプロジェクトでも続くことを望んでいます」とSimucad社の社長兼CEO、Dr. Ivan Pesicは述べています。

このプレス・リリースは、CDT社の許可の下、同社8月20日付けプレス・リリースを翻訳したものです。

概要: Cambridge Display Technology

Cambridge Display Technology (CDT)社は英国ケンブリッジ近郊のCambourneに本社を置きます。1992年にケンブリッジ大学よりスピンアウトし、2007年9月に住友化学株式会社により買収されました。CDT社と住友化学株式会社は共同して、ディスプレイと照明のアプリケーションに使用される発光ポリマー・テクノロジの研究および商業化を行っています。このテクノロジを組み込んだデバイスは、P-OLEDデバイス、またはポリマー有機発光ダイオード・デバイスと呼ばれています。CDT社はP-OLED材料とデバイスに関する多大な特許権および技術情報のポートフォーリオを所有し、世界中のディスプレイおよび照明企業にこのポートフォーリオを積極的にライセンス供与しています。CDT社と住友化学株式会社は有機TFT(OTFT)など、さまざまな有機エレクトロニクス研究/商業化に携わっています。CDT社についての詳しい情報は、 (リンク ») をご覧ください。

お問合せ先:
Cambridge Display Technology Ltd.
Alexandra Gay
Marketing and Communication Specialist
TEL: +44 1954 713600

概要: Silvaco International

Silvaco International ( (リンク ») ) は、米国カリフォルニア州サンタクララに本社を置く、TCADおよびEDAソフトウェアのリーディング・ベンダです。1984年設立の株式非公開企業です。1987年以来、TCAD分野をリードし、2005年には、EDA部門をSimucad Design Automation社として分離独立しました。顧客は、業界大手のファウンドリ、ファブレス企業、IDM (統合半導体製造企業)、教育機関など、世界中に広がっています。

概要: Simucad Design Automation

Simucad Design Automation ( (リンク ») )は、アナログ/ミックスド・シグナル/RF集積回路の開発に使用されるシミュレーション・ツールおよびCADソフトウェアのリーディング・プロバイダです。Silvaco International社から2004年にスピンオフしたSimucad社では、回路シミュレーション、カスタムICレイアウト/検証、寄生素子抽出、デジタル・シミュレーション、およびIPキャラクタライゼーション分野の製品を提供しています。Simucad社は、他社製設計プラットフォームとのインタフェースを備えた、PDKベースの包括的設計フローを提供しています。Silvaco社の20年に渡る事業経験から受け継いだグローバルなプレゼンスを有するSimucad社は、IPOへの準備を行っています。

概要: 株式会社シルバコ・ジャパン

株式会社シルバコ・ジャパン( (リンク ») )は、Silvaco International社( (リンク ») 本社: 米国カリフォルニア州サンタクララ)の出資会社です。1989年に日本支社として設立、1995年に日本法人として登記しました。シルバコ・ジャパンは、日本のTCADおよびEDAソフトウェア業界におけるリーディング・カンパニーを目指しています。TCAD製品はSilvaco Data Systems社、EDA製品はSimucad Design Automation社( (リンク ») )が開発しています(両社ともにSilvaco International社の出資会社、本社: 米国カリフォルニア州サンタクララ)。シルバコ・ジャパンは、さらなる飛躍を求め、技術サポート体制と営業の強化、研究開発環境の構築と拡充に全力をあげています。事業拠点を横浜本社および京都サポートセンター(主に西日本地域のお客さまをサポート)に構え、充実したサービスを展開しています。

お問合せ先:

社名: 株式会社シルバコ・ジャパン
住所: 〒244-0801 横浜市戸塚区品濃町549-2 三宅ビル4F
担当: マーケティング部 赤瀬川 (あかせがわ)
TEL: 045-820-3000
FAX: 045-820-3005
E-mail: press@silvaco.co.jp

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