ブランド刷新で上昇の「NTTドコモ」と追い上げる「ソフトバンクモバイル」、 過去2年で最も上昇したのは「ソニー製品情報」

日経BPコンサルティング 「Webブランド調査2008-Ⅳ」(2008年7月実施)より

株式会社日経BPコンサルティング

2008-09-30 09:30

 日経BPコンサルティング(東京都港区、樫村弘幸社長  (リンク ») )は、企業が運営する800サイトのブランド力を調査する「Webブランド調査2008-Ⅳ」(2008年7月に実施)の結果をまとめた(表1)。
 7月1日付のコーポレートブランド刷新に伴い、サイトデザインを一新した「NTTドコモ」は、サイトブランド指数が2.7ポイント上昇。追い上げる「ソフトバンクモバイル」もサイトブランド指数を3.3ポイント上昇させた。
4月に実施した前回「2008-Ⅲ」調査から最もスコアが上昇したのは「じゃらんnet」だった。夏の旅行シーズンにサイトにアクセスしたユーザーの満足感が示された結果といえる。
 また、調査方法を変更した「2007-Ⅰ」調査から過去2年8回の調査で最もサイトブランド指数が上昇したのは「ソニー製品情報」、以下、「ソフトバンクモバイル」「ユニクロ」「任天堂」「明治製菓」と続いた(表2)。


 ★サイトブランド指数ベスト20 (総合順位) 詳細はこちら (リンク »)
 ──────────────────────────────
 順位 サイトブランド名 指数
 ──────────────────────────────
  1 Yahoo! JAPAN   128.4
  2 楽天市場   118.1
  3 Google   112.5
  4 Amazon.co.jp   102.8
  5 Yahoo!オークション   95.9
  6 Google マップ   94.7
  7 楽天トラベル   92.3
  8 価格.com   91.5
  9 Yahoo!ショッピング   89.5
  9 ヤマト運輸   89.5
 11 Yahoo!地図   86.8
 12 ゆうびんホームページ   86.5
 13 Infoseek   85.7
 14 ぐるなび   85.1
 15 じゃらんnet   84.9
 16 goo   82.1
 17 キヤノン:製品情報   79.0
 18 NTTドコモ   78.8
 18 サントリー   78.8
 20 東京ディズニーリゾート   78.7
 ──────────────────────────────

■ブランド刷新の「NTTドコモ」 VS 上昇気流に乗る「ソフトバンクモバイル」

 「新ドコモ宣言」によってコーポレートブランドを刷新した「NTTドコモ」は、Webサイトデザインも一新した。前回調査ではアクセス度が6.0ポイント落ち込み、他の指標も軒並み下降となったが、今回はアクセスも「2008-Ⅱ」調査には及ばないながらも回復し、ユーザビリティ5.2ポイント、信頼度4.0ポイント、好感度3.2ポイントの上昇となった。他方、調査期間中の7月11日にiPhoneの発売日が重なり大きな話題を呼んだ「ソフトバンクモバイル」もサイトブランド指数を3.3ポイント上昇させた。今回調査では、アクセス経験者の中でも「一度アクセスしたことがある」としたライトユーザー層が増加した。信頼度、好感度に関する設問でそれぞれポジティブに回答したユーザーも4回順調に増加している(図1)。テレビ報道をはじめ、Webに限定されないメディア露出による影響は否めないが、ユーザビリティも7.9ポイント上昇していることから、度重なるサイト・リニューアルの成果と見ることも可能だ。

■アクセス~注文・購入者の増加で上昇ランキングトップの「じゃらんnet」

 「2008-Ⅳ」調査の結果、5ポイント以上上昇したのは「じゃらんnet」のみだった。「じゃらんnet」は、2008年1月~2月に実施した「2008-Ⅱ」調査時にアクセス経験があるユーザーの比率が減少したが、その後回復傾向を示し、今回調査では回答者の67.8%がアクセス経験を有していた。さらに、「サイトを通じて注文・購入」したユーザーは回答者の21.1%、「サイトを通じて注文・購入」し、さらに「好感度ポジティブ」ユーザーは回答者の19.4%に上った(図2)。「じゃらんnet」は、評価、信頼度、ロイヤルティにおいても上昇ランキングのトップを獲得。夏の旅行シーズンにサイトにアクセスしたユーザーの満足が示された結果といえるだろう。

 上位サイトの動向では、前回サイトブランド指数を上昇させて2位となった「Google」が今回は下降、前回3位の楽天市場が上昇し、再び2位に返り咲いた。「Google」は、イメージ項目の中でも差別化を示す指標にもなり得る「他にはない魅力がある」が、前回調査で過去最高値39.3%の1位から今回23.8%まで落ち込んでおり、同項目では「価格.com」「Amazon.co.jp」「東京ディズニーリゾート」などの後塵を拝する結果になった。もっとも、今回の「他にはない魅力がある」のトップは「Googleマップ(32.9%)」であるから、引き続き目が離せない状況といえるだろう。

■過去2年で上昇したのは「ソニー製品情報」「ソフトバンクモバイル」「ユニクロ」など

 「Webブランド調査」は、2006年11月に実施した「2007-Ⅰ」調査から設問やスコアの算出方法など調査内容を変更し、今回で8回の調査が実施されたことになる。「2007-Ⅰ」調査時からこの2年間でサイトブランド指数を伸ばした上昇ランキングは以下のとおりである。旧「Sony Drive」から変貌を遂げた「ソニー製品情報」が20.6ポイントの上昇でトップとなり、以下、「ソフトバンクモバイル」「ユニクロ」「任天堂」「明治製菓」と続いている。小売、家電、サービスなど消費者に近いBtoCサイトが上位を占めており、2年間でWebサイト活用の度合いが飛躍していることが伺える。

 ★サイトブランド指数上昇ランキング(2007-Iとの比較)上位20サイト
 ──────────────────────────────
 順位 サイトブランド名 上昇ポイント数
 ──────────────────────────────
  1 ソニー製品情報   20.6
  2 ソフトバンクモバイル   17.7
  3 ユニクロ   15.7
  4 任天堂   13.9
  5 明治製菓   13.7
  6 イオン   13.0
  7 アップル   11.8
  7 ゆうびんホームページ   11.8
  9 ホットペッパー.jp   11.7
 10 ビックカメラ.com   10.8
 11 NEC mobile   10.5
 12 えきねっと   10.3
 13 Google   10.2
 14 ダイソー   10.0
 14 ダイハツ   10.0
 14 楽天トラベル   10.0
 17 MOS BURGER   9.6
 18 じゃらんnet   9.4
 19 ヨドバシカメラ   9.0
 20 アスクル   8.9
 20 BUFFALO   8.9
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(原田 千佳=日経BPコンサルティング シニアコンサルタント)

このプレスリリースの付帯情報

用語解説

【「Webブランド調査」 調査概要】 企業が運営する800サイトに対するインターネット・ユーザーの評価を定期的に調べるアンケート調査。年4回実施している。各サイトの「コンテンツ認知度」「アクセス度」「評価(信頼度、好感度、イメージ合致度の平均)」「ユーザビリティ」「ロイヤルティ(利用状況)」に関する回答結果を偏差値化し「サイトブランド指数」を算出する。「Webブランド調査2008-Ⅳ」は、2008年7月7日~7月25日に実施し、47,226人の有効回答を得た。詳細は  (リンク »)

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