2008年度上期 PCサーバ国内出荷調査報告

株式会社ノークリサーチは2008年度上期の国内PCサーバの出荷状況を調査した。 2008年度の予測も併せて調査、報告している。

株式会社ノークリサーチ 2008年12月16日

<08年度上期 PCサーバ市場のポイント>   ■08年度上期PCサーバ市場は、「停滞期へ再突入」で復活は09年度以降へ   -台数は対前年比4.4%アップの微増で、267,900台  -金額市場も台数同様に極めてフラットな状態で、平均単価は上昇ならず ■NECのトップ変わらず。HPの攻勢も一歩及ばず。デル以下との差が広がる ■低価格エントリサーバが伸びて台数市場を支える。統合ニーズで高機能サーバは堅調 ■統合・集約需要のメインサーバとしてラックは好調。ブレードの伸びは緩やかに ■08年度は国内と世界経済の同時不況で、02年度(ITバブル崩壊)以来のマイナス成長

◇対象期間  :(2008年度上期実績)2008年4月~2008年9月
          (2008年度予測)2008年4月~2009年3月
◇対象メーカ :電子情報技術産業協会(JEITA) 自主統計参加及び未参加メーカ
          日本電気、富士通、デル、日本IBM、日本HP、日立製作所、東芝、三菱電機など
◇対象機種 :電子情報技術産業協会(JEITA)定義に準ずる
◇調査方法 :当該メーカに対する直接取材及び弊社データベースによる分析
◇調査時期 :2008年11月



[08年度上期出荷状況]
-対前年比4.4%増のフラットな市場で、267,900台-
 08年度上期は267,900台と対前年比4.4%アップの微増にとどまった。特に中堅・中小企業の景気悪化による買い控え、金融、製造業などの不調が目立った。また大型案件も目立った商談が少なかった。
金額市場ではマルチコアプロセッサ搭載の高機能サーバ、特に2Pラック型サーバ、ブレード型サーバなどの増加により平均単価は下げ止まり気味だが、1wayタワーの低価格サーバの販売割合が相変わらず高いため、金額市場は前年比100.7%の1,461億円となっている。
 上期前半はエントリサーバなどの新規案件が活発であったが、後半は米国に端を発する金融不況の影響もあり、市場が停滞期に突入している。上期トータルではかろうじて対前年比でプラス4.4%増であったが、上期後半の7-9月はマイナス成長になっている。この流れのまま08年度下期を迎えているのが、PCサーバ市場の現況である。



[08年度上期PCサーバメーカシェア]
-NECのトップ変わらず。HPの攻勢も一歩及ばず。デル以下との差が広がる-
 NECが25.7%のシェアで一位を保つ。製品ラインアップを日本市場にあわせて、販売チャネルが扱いやすい製品と価格を競合ベンダにあわせて対抗するなど、ユーザ需要に呼応したことがNECの強い分野での中小企業で底支えした。またメーカ直販を中心とする官庁や流通業、iDC向けのロット商談などの総合力で首位の座を堅持している。
 2番手のHPは23.0%のシェア。ブレードとラックそして低価格というグローバルな生産力を背景にトップNECに対抗するも、1wayタワーでの総合販売力でNECに及ばずシェアは逆に若干差をつけられた。ただしラック、ブレードではシェア1位を獲得している。
 デルは一時期の勢いは薄れているが、中堅企業以下に強い支持を得て、SIerのデファクト的な扱いを背景に再び盛り返し始めている。特に2wayラックなどに実績を見せているのが強みだ。シェアは18.3%の3位。
 4番手、5番手は富士通、日本IBMだが、富士通は若干シェアを高めて14.8%、逆に日本IBMは9.9%とシェアダウンしている。富士通は07年度からの製品ラインアップの充実や販売プロモーションで対前年比106.5%と健闘した。しかし上位2社との差はまだ縮まらない。ブレードも伸びは高いが、シェアは10.3%と未だに小さい。日本IBMの台数シェアはここ数年10%前後に低迷している。ブレードはHPに次いで実績があるものの、タワー、ラックのチャネル販売での不調が続いている。



[08年度の市場展望]
- 08年度は国内と世界経済の同時不況で、02年度(ITバブル崩壊)以来のマイナス成長-
08年度トータルでは548,800台、前年を-0.3%下回る市場となりそうだ。経済環境やIT市場のターニングポイントにもなっている時期でもあるが、大きな要因としては2点考えられる。
①国内景気の不調に加え、世界的経済破綻によるダブルパンチでIT投資意欲の減退
②新規導入よりも既存のサーバ資産の統合や集約などの動きが顕著
 08年度全体では、特に世界的な金融市場の崩壊による悪影響が、日本経済にも後半から影響を及ぼしており、さらに円高も追い討ちになり、PCサーバ市場の投資に悪影響を与えている。また仮想化、統合化などの「物理サーバから仮想サーバへ」の流れがさらに新規サーバ導入にブレーキをかけ始めている。とはいえIT・ネットワーク関連サービス業による大量導入は引き続き堅調なため、スケールアウト需要でのラック、仮想化・統合化でのブレードなどは堅調に推移しそうだ。しかしトータルとしての出荷台数は548,800台でITバブル崩壊の02年以来のマイナス成長になりそうだ。ただし09年度はサーバOSの切り替えにともなうリプレースや仮想化などが市場へのカンフル剤となって再度上昇への兆しは見える。

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