従来、Lotus Notes をリプレイスする場合は、既存システムから新システム(Microsoft Sharepoint 等のポータルソフトウェア・グループウェア)への「カットアウト型」の完全移行が主流でした。しかしこの方法には
・ Lotus Notes に保管してあるデータが莫大な数に上るため、リプレイスに長い準備期間と多大なコストが必要となる
・ 一部移行できないデータが存在すると既存システムを維持しなければならなくなり、リプレイス前よりもコスト増となる場合がある
・ 新システムを使いこなすための教育が必要となり、全社一斉のリプレイスでは業務遂行に支障が出る
といった問題があり、これがリプレイスへの大きな障壁となっていました。
このような問題を解決するのが、イーズの「Notes Lib.(.NET版)」です。
「Notes Lib.(.NET版)」は既存の Lotus Notes と新システムのどちらからでもデータの更新を行うことができる双方向型のライブラリです。例えば Microsoft Sharepoint でデータを更新した場合、「Notes Lib.(.NET版)」を利用することにより、Lotus Notes とMicrosoft Sharepoint の両方のデータが更新されるため、新旧システムのデータの整合性をとることができます。
これにより、Lotus Notes の一部機能を残しつつ新システムを稼働させる「フェードアウト型」のリプレイスが可能となり、
・ 全社一斉にリプレイスを行う必要がなくなり、初期投資を抑えながら段階的にリプレイスを行うことができる
・ Lotus Notes のクライアント数を大幅に減らすことができるため、一部移行できないデータが存在する場合でも既存システムの維持にかかるコストを低減することができる
・ 部署単位・業務単位でリプレイスを行うことができるため、日常の業務遂行に支障が出にくい
といったメリットを得ることができます。
■ 特長
・ バージョン4.6 に対応
「Notes Lib.(.NET版)」は、バージョン4.6 以降の Lotus Notes に対応。
既にサポートが終了している古いシステムを最新のシステムにリプレイスすることが可能です。
・ 添付ファイルも参照可能
「Notes Lib.(.NET版)」を利用することにより、新システムから Lotus Notes に保管されている添付ファイルを参照(注1)することができます。
ファイル名もそのまま保持されますので、業務に支障をきたしません。
(注1)新システム側から添付ファイルの上書きを行うことはできません。
・ 遠隔地の DB にも接続可能
「Notes Lib.(.NET版)」は Microsoft が提供する WCF (注2)を利用した Web サービス(注3)のインターフェースをご用意しています。これにより、インターネット経由で遠隔地の DB にアクセスすることが可能です。
(注2)WCF (Windows Communication Foundation)とは、Microsoft が提供するサービス指向のアプリケーションを構築するための統一プログラミングモデルで、分散アプリケーションのための通信基盤を提供します。
(注3)HTTP などのインターネット関連技術を応用して、XML 形式のプロトコルを用いメッセージの送受信を行う技術、またはそれを適用したサービス。
■ Lotus Notes と Notes Lib. の関係
・ 既存システムの Notes Client と Notes Lib WCF Server Service は1対1の関係
(Notes Client に付与されている権限は Notes Lib. WCF Server Service で利用可能)
・ Notes Lib WCF Server Service に対し、Notes Lib. Client は複数接続可能
・ Notes Lib. Client は Notes Lib WCF Server Service を利用するユーザ数分必要
■ 動作環境
● Notes Lib. WCF Server Service
・ .NET Framework3.5 以降が正常に動作する環境
・ 最小でも Notes Client 1 License が必要
・ WCF Web サービスを利用するためには、Microsoft IIS 6.x 以降が必要
● Notes Lib. Client
・ .NET Framework3.5 以降が正常に動作する環境
■ ライセンス価格
Notes Lib. WCF Server Service、Notes Lib Client ともにオープン価格
(詳細はお問い合わせください)
※ 年間保守サービスとして、ライセンス購入価格の20% が別途必要となります
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。