アイズは11月21日、シンクライアント「iZE Thin Client」を発表した。これまで販売してきた「TRANSPORTER」に指紋認証機能を追加、製品名を改め全国発売を開始する。カーネルにLinuxディストリビューションの「KNOPPIX」を採用、アプリケーションサーバやミドルウェアを必要とせず、安価にシンクライアントシステムを構築することが可能だ。
iZE Thin Clientは、USBメモリで指紋認証後に起動する「セキュアUSBメモリ起動モデル」、USBメモリの差し込みで起動する「汎用USBメモリ起動モデル」、「HDD起動モデル」の3モデルが用意されている。専用端末を用意する必要がなく、企業や官公庁、教育機関などで利用されている既存PCをシンクライアント化することが可能だ。
特にHDD起動モデルは、メインメモリが64MBのマシンでも動作させることが可能で、Windows 98以降が動作するPCであれば、シンクライアントとして利用することができると謳っている。同社では、演算機能はサーバが提供するため、リースアップなどの中古PCを利用しても、パフォーマンスが見劣りすることはないとしている。
「セキュアUSBメモリ起動モデル」は、指紋が認証されない限りOSが活性化しないため、端末の不正起動を防ぐことが可能なモデル。指紋認証システムを備えたことで、USBメモリやICカードを鍵に見立てた従来の製品では防げなかった、鍵の貸し借りや不正取得によるなりすましを防ぐことも可能だという。
導入にあたっては、HDD起動モデルではインストール作業が発生するが、そのほかのモデルではサーバの設置とUSBメモリの配布のみでシステムを構築することができる。運用面では、PCごとにソフトウェアのインストール、アップデートをする必要がなく、サーバ側での一元管理を実現している。
対応サーバはWindows Server 2003、動作検証済みのアプリケーションは、Word 2003 / 2007、Excel 2003 / 2007、PowerPoint 2003 / 2007、Access 2003 / 2007、Internet Explorer 6.0、一太郎2006 / 2007、Just Suite 2007と、オフィスアプリケーションが中心となる。
価格は、セキュアUSBメモリ起動モデルが10クライアントパックで48万円、汎用USBメモリ起動モデルが同37万円、HDD起動モデルが同32万円など(いずれもメディア代を含む)。
三重県伊勢市に本社を構えるアイズは、「TRANSPORTER」を三重限定で受託販売していたが、製品名の一新とモデルの追加で全国発売に乗り出す。これまでに三重県亀山市教育委員会、宇治山田商業高校などにシンクライアントの導入実績を持つ。
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