F5ネットワークスジャパンは2月1日、同社の製品や技術の最新動向、事例などを紹介するイベント「F5 AGILITY Tokyo 2012」を東京・渋谷区内で開催した。テーマは「アプリケーション視点のネットワークがIT環境の未来を拓く」。
基調講演には来日した米F5 Networksの経営幹部が登壇、CEOのJohn McAdam氏は「F5の2012年度の新戦略」、CTOのKarl Triebes氏は「F5が描くテクノロジーの未来」について語った。
企業のITシステムを狙う攻撃がより複雑になるなか、セキュリティ対策に重点化する意向を滲ませた。

McAdam氏は「我々はテクノロジ企業としてイノベーションを重視している。TMOSという(アプリケーション配信を最適化するために必要な機能を統合する)F5独自のアーキテクチャを開発し、ADC(アプリケーション・デリバリ・コントローラ)の領域ではリーダーだ。2011年には北米のフォーチュン500社のうち、64%がF5の製品を採用しており浸透が進んでいる。一方50台以上の導入は14%に留まっており、まだ伸びる余地がある」と述べ、いっそうの伸長への意欲を示した。
同社が勢いを増している背景には、トラフィック量やストレージに収容されるデータ量が爆発的に増大していることがある。Gartnerが北米企業のCIOを対象に企業が重視すべき要素を調査しているが、数年前まではコスト削減が最優先課題だった。しかし、今は様子が変わってきたようだ。
McAdam氏は「これまでアプリケ−ションの安全管理の優先度は低かったのだが、データ量の急増により、重要性が一段と高くなっている。当社の製品はこのような要求に応えられる」と強調、同社の「チャンスがさらに大きくなる」としている。
近年、コンピュータへの攻撃が高度化、複雑化するとともに、標的型攻撃も増加している。McAdam氏は「F5はセキュリティに注力している。前四半期に最も伸びたのは、アプリケ−ションファイアウォール事業のグローバル展開だった。従来型の製品に比べ、当社の製品はパフォーマンスが8〜10倍。今後はセキュリティ分野をさらに強化していきたい」と話す。
McAdam氏は「日本市場の重要性は揺るぎないものだ。この数年、成長は横ばいだったのだが、昨年の6〜9カ月で成長が加速している。引き続き、この勢いに乗って拡大していきたい」と述べている。
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