困った上司への対処法10選

文:Calvin Sun(Special to TechRepublic) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子

2009-11-10 08:00

 あなたには、上司のせいで頭がおかしくなりそうになったという経験はないだろうか?本記事では、こういった上司を相手にする場合に正気を保っておく(そして場合によってはあなたの職を失わないようにする)ために役立つ戦略を紹介する。

 会社勤めをしていると、悪い上司の下につくこともあるはずだ。漫画「Dilbert」に登場する尖った髪のボスほどひどい上司ではなくとも、仕事がやりにくくなる場合もあるだろう。そこで以下に、困った上司への対処法を紹介したい。

#1:上司と同じような対応をとらないようにする

 あなたの上司が大人げない行動に出たり、口汚くののしったり、ひどく興奮したりした場合、咄嗟に同じような振る舞いで応酬したいという衝動に駆られるかもしれない。しかし、どれほど困難であったとしても、そういった衝動に負けないよう、自制してほしい。「目には目を」という対応をとっても得られるものは何もなく、かえって状況を悪化させるだけとなる。これに対して、プロフェッショナルな態度を崩すことなく対応することができれば、現場に居合わせている人々(その上司の上司が含まれている可能性もある)に好印象を与えられるはずである。

 ここで、極端ながらも実際にあった事件に基づく事例で考えてみよう。上司と一緒にレストランに行ったところ、テーブルにメニューが置かれていないという理由で上司が怒り始めたという状況を思い浮かべてほしい。こういった場合、メニューが置かれていないことを上司から責めたてられたとしても、自分も同じように怒り出してはいけない。平常心を保ちつつ、「メニューはすぐ来ると思いますよ」とだけ言えばよい。また、必要であればこういった言葉を繰り返すべきである。

#2:自らの仕事を記録しておく

 自らの仕事の成果や、同僚あるいは他部署のマネージャーから受けた讃辞を、日付とともに記録しておくべきである。また、記録する際には成果の重要性も記しておくべきだろう。その時、どのような問題が存在していたのか?あなたが行動していなければ、どういったことが起こっていたのか?あなたのとった行動によって、組織全体にどのようなプラスの効果がもたらされたのか?なお、こういった情報は、退職時や派遣打ち切りに遭った時にもアクセスできるよう、職場のコンピュータや会社のネットワーク以外の場所に保存しておくべきだろう。

#3:客観的な基準を用いる

 自らの成果を記録する際には、客観的な基準を用いるようにすべきである。例えば、あなたがヘルプデスクを担当している場合、「その問い合わせにはすぐ対応しました」と言っても意味を持たない。しかし、「その種の問い合わせに対応する時間は部署平均で5時間になっていますが、私は3時間で対応しました」と言うと信頼性が増すことになる。また、あなたがコールセンターの仕事に就いている場合も同様に、「私は顧客からの電話に素早く応答しています」というよりも、「私は、かかってきた電話の80%に対して、2度目の呼び出し音が鳴り終わる前に応答しています」という方が望ましいだろう。

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