ホリデーシーズンの閑散期を有効活用する--IT技術者に贈る5つのヒント

文:Brien Posey(Special to TechRepublic) 翻訳校正:石橋啓一郎

2010-12-22 08:00

 おかしなことだと思うのだが、ホリデーシーズンの出勤日の調整が始まると、多くの人は身を隠そうとするようだ。例えば、わたしが米陸軍で働いていたときには、12月の基地はゴーストタウンのようだった。わたしは今ではフリーランスのライター兼技術コンサルタントとなったが、顧客の多くは12月にはまったく動いていないか、業務を大きく縮小している。もちろん、この暇な状況は必ずしも悪いことではない。ITプロフェッショナルにとって、オフィスが空いていることは、その年に先延ばしにしてきたことをするチャンスだ。この記事では、12月の閑散期をうまく利用する5つのヒントを紹介しよう。

1.大規模なバックアップを行う

 わたしが年末にやっている儀式の1つに、すべてのサーバのフルバックアップを作成するというものがある。勘違いしないで欲しいのだが、サーバのバックアップは1年中やっている。しかし、1年の終わりに、各サーバの永久的なアーカイブバックアップを作成するのが好きなのだ。

 わたしは、これらのバックアップを作成するには、ホリデーシーズンが一番いい時期だということに気付いた。サーバの完全バックアップには時間がかかる場合があり、バックアップの処理がサーバの性能に影響を及ぼしているのではなどと、不平を言う人が周囲にいないときにやるのがベストなのだ。また、年末休暇の時期は、ちょうどその年の事業記録を締めくくる準備をする時期にも当たっている。

2.疎かになっていたサーバのメンテナンスを行う

 ITのプロフェッショナルとして、わたしは最高の仕事をしていると思いたいし、わたしのサーバはすべて十分に維持管理されていると思いたい。しかし残念ながら、わたしはサーバのメンテナンスを常に十分にやろうとしているものの、忙しいこともあり、一部漏れがあることは認めざるを得ない。

 読者も同じ状況なら、年末の人がいなくなる時期を、疎かになっていたサーバのメンテナンスの遅れを取り戻すのに使ってはどうだろうか。例えば、各サーバを調べて、パッチの適用漏れがないかを確認してもいいかもしれない。各サーバに対して基本的なチェックを行い、すべてのハードウェアが正しく機能しており、メモリやディスクが不足していないかを確かめるのもいいだろう。

3.新製品を評価する

 忙しいネットワーク管理者であるわたしは、日々の暮らしを楽にしてくれるユーティリティをいつも探している。わたしは毎年、いくつかの展示会に参加し、ネットワークの管理に役立つ可能性のある新しいアプリケーションを、少なくともいくつかは見つけている。しかしほとんどの場合、日常的な作業が邪魔をして、そういったよさそうなアプリケーションを、腰を据えてしっかり見極める機会は得られない。

 ホリデーシーズンは、あまり電話が鳴らない時期の1つだ。以前は時折、この平和と平穏の時期を利用して、7月に調べようと思っていたソフトウェアを真剣に評価することもあった。

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