Hewlett Packard Enterprise(HPE)は米国時間2月1日、行動分析セキュリティソリューションを提供するNiaraを買収したと発表した。買収条件は明らかにされていない。
Niaraが提供する行動分析ソフトウェアは、組織内部の攻撃やリスクの高い行動を自動的に検知するものだ。同社の「UEBA(User and Entity Behavioral Analytics)」ソフトウェアは、機械学習とビッグデータアナリティクスを利用することで、従来のファイアウォールや侵入検知システムでは防げない脅威に対するセキュリティを向上させる。
NiaraはHPE Arubaの傘下に置かれ、同社の製品はArubaの有線および無線ネットワークインフラ用セキュリティ製品ファミリである「ClearPass」に統合される。Aruba部門は、HPEのIoT(モノのインターネット)サービスのためのプラットフォーム構築計画で重要な位置を占めている。Niaraの買収は、特にHPEのIoT向けネットワークセキュリティ製品ファミリを強化するものだ。顧客はNiaraの製品でインシデントを発見した後、ClearPassを使ってユーザーやデバイスをネットワークから隔離したり、接続を切断したりすることができるようになる。
HPE Arubaのシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるKeerti Melkote氏は、買収について発表するブログ記事で、Niaraの共同創業者であるSriram Ramachandran氏とPrasad Palkar氏やその他数人のエンジニアが、かつてArubaの社員だったことに言及している。
同氏は、「このチームは、認証、暗号化、ディープパケットインスペクションなどをはじめとする、現在のArubaOSの中心的な技術を開発した」と述べ、Niaraの開発チームはArubaの技術を熟知していると説明している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。