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挑戦する心があれば世界最高のフィールドで活躍できる――それがSAPジャパンのポテンシャル

富永康信(ロビンソン)
2008/02/29 17:00

独SAP AGの創業から36年、その100%の日本法人としてSAPジャパンが設立されて16年。その間、世界120カ国、43,400社、1,200万人以上のユーザーに利用されている同社の製品は、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェア市場において世界No.1の座を堅持している。SAPの疾走を支え、同社のビジネスを牽引する人材像とは。

連綿と現代に繋がるRの遺伝子

 SAPの歴史は、1972年にドイツのワルドルフで5人のメンバーが目指した「R」開発プロジェクトに始まる。R(Real-time data processing)は、企業のコアオペレーションを効率化するための標準ソリューション機能を提供するソフトウェアで、当時から将来のERPコンセプトを予兆するかのような先見性を持っていたといえる。その後SAPは、社名の根拠となった“Systems, Applications and Products in Data Processing”の理想を追い続けることで、現在の成功を切り開いてきた。

 特にERPは、その時代とともにダイナミックに変化している。70年代で会計システムのSAP R/1が登場して情報化の革命を起こし、80年代にはSAP R/2がメインフレームベースのビジネス・アプリケーション・ソフトウェアスイートとして大成功を収めた。そして90年代後半からは、クライアント・サーバベースのプラットフォームに対応したSAP R/3で市場を席巻し、ERPのSAPという確固たる地位を築いた。

 そして現在、SAP ERP 6.0となったRの遺伝子は、オープンで疎結合されたアーキテクチャ「エンタープライズSOA」へと進化し、ビジネスにイノベーションをもたらそうとしている。

SAP ERPソフトウェアの進化

常に進化し続けるSAPの製品。従来とSAP ERP 6.0を比較すると、密結合から疎結合へと変化したことがわかる。 常に進化し続けるSAPの製品。従来とSAP ERP 6.0を比較すると、サービス指向のアーキテクチャへと進化したことがわかる。
※クリックすると拡大します。

SAP R/3から「エンタープライズSOA」へ

 SAP製品もこの数年で大きな変化を見せた。90年代はお客様のビジネスプロセス・リエンジニアリングへの要望に応える形で、社内のビジネスプロセスを強固に密結合させ、その標準化・効率化を図るのがSAPのERPであった。しかし、2000年代に入ると標準化・効率化に加えて成長のための差別化、すなわちお客様独自の固有性を、いかに迅速にビジネス反映させることができるかがITに問われるようになった。この変化を受けて、SAPはそのアーキテクチャを大胆に「エンタープライズSOA」へと進化させた。「エンタープライズSOA」は以下のような形で具現化されている。
1. 25にも及ぶ、業種別の標準的なシナリオを包括的に提供することで、今後も重要な標準化・効率化のニーズに応える
2. ERPやCRMといったアプリケーションにおける、例えば顧客データ、受注入力といったビジネスプロセスの部品を、再利用可能な形でWebサービスとして開放する
3. SAPソフトウェアが持つサービスと、お客様や社外のビジネスパートナが持つサービスを組み合わせて、お客様独自のアプリケーションが迅速に構築できるようなオープンな技術基盤「SAP NetWeaver®を提供する

とくに2.のような再利用可能なビジネスプロセスの部品をサービスとして、事前定義した状態で包括的にお客様に提供できているのは現在のところSAPだけである。35年以上にわたりお客様と共にビジネスアプリケーションを開発してきたノウハウがあってこそはじめてこれが可能になるのであり、SOAツールのみを提供しているベンダーには追随ができない部分でもある。

 従来のERPパッケージでは、既存のシステムを捨て去った上でビッグバン方式の一斉導入が盛んに行われていた。だが今後は、既存システムで有効な部分があれば維持継続させ、新しく導入する方式にシフトしていく。SAPの機能はサービス単位にシステムを分解し、それらの組み合わせを顧客自身が自由に変えることを可能にしているため、エンタープライズSOAへのアプローチで、ビジネスを中断することなく、極めてフレキシブルな導入を実現する。

現在のシステムに要求されているのは、標準化・効率化のためのビジネスプロセスと顧客独自の差別化をひとつのIT基盤で実現できることである。
現在のシステムに要求されているのは、標準化・効率化のためのビジネスプロセスと顧客独自の差別化をひとつのIT基盤で実現できることである。

エンタープライズSOAを具現化するビジネス・プロセス・プラットフォーム(BPP)

SAPジャパン株式会社 バイスプレジデント マーケティング本部 本部長 田村元氏
SAPジャパン株式会社
バイスプレジデント
マーケティング本部 本部長
田村元氏

 「エンタープライズSOAの発想は、単なるツールの話ではなく、企業全体の人・物・金などの情報の流れを的確にトラックし、それを格納する土台、つまりビジネスプロセスのためのプラットフォーム(BPP)の上に、SAPのみならずSAP以外のサービスですらも組みあわせてベストなビジネスをデザインするものです」と説明するのは、SAPジャパンでマーケティング本部長を務める田村元氏だ。

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