英研究者、Wi-Fiインターネット接続サービスに迫る新たな脅威を警告

Dan Ilett(ZDNet UK) 2005年01月24日 13時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 英国クランフィールド大学の研究者によれば、ハッカーが正規のWi-Fiインターネット接続サービスを装って仕掛けたアクセスポイント「Evil Twin(悪の双子)」が、ウェブユーザーの大きな脅威となっているという。

 攻撃者は、無線クライアントの側にある基地局から強いシグナルを送って正規のネットワーク接続を混信させ、Evil Twinと呼ばれる偽のアクセスポイントへ誘導する。

 無線インターネットとサイバー犯罪を研究するPhil Noblesは、「Evil Twinのアクセスポイントは、ウェブユーザーにとって危険な存在だ。ワイヤレスネットワークは無線信号によって確立されるので、同じ周波数を使用すれば、正規ユーザーでなくても簡単に通信を傍受できる」と話す。

 ユーザーがEvil Twinにアクセスすると、ハッカーは発信されたデータを盗聴することが可能になる。Evil Twinは偽のログインプロンプトを利用してユーザーをログインさせ、ユーザーネームやパスワードといった個人情報を入力させる。

 クランフィールド大学の研究者は、これは新しいタイプのサイバー犯罪で、さらなる調査が必要だと考えている。もっとも、2002年10月には、セキュリティベンダーであるISSが基地局クローニング(Evil Twin通信傍受)に関する報告をまとめているので、問題発覚から2年半は経過しているとみることも可能だ。

 IISは、「基地局クローンによる通信傍受(BaseStation Clone intercept traffic)」と題した2002年の報告で、その手法の詳細を次のように述べている。「攻撃者は正規の無線クライアントをだまして、みずから設置したハニーポットネットワークへ誘い込む。これは、不正な基地局から無線クライアントが使用する周波数に近似した強いシグナルを発信して、正規の基地局を装うという手口で行われる。こうした罠に気付かなかったユーザーは、攻撃者のハニーポットサーバにログインすることになる」

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
セキュリティ

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算