IBM、スパム対策技術「FairUCE」を公開

Matt Hines(CNET News.com) 2005年03月23日 12時50分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 IBMは米国時間22日、スパムに対抗する新たな「武器」を公開した。これは電子メールを分類する技術の一種で、電子メールの送信元ドメインを分析し、迷惑メールの送信に関与しているコンピュータの速度を遅くするというものだ。

 このスパム対策技術は「FairUCE」と呼ばれ、大量の迷惑メール送信に使用されているコンピュータに大きな打撃を与える。任意のマシンがスパムの送信元であることが確認されると、FairUCEはそのマシンから送信されてきたあらゆるメッセージを送り返し、当該のコンピュータの速度を低下させて、迷惑メールをそれ以上発信できないようにする。

 理論的に、FairUCEの対象となったシステムは、スパムを送れば送るほど、自身に返ってくるトラフィックが増加する。IBMは、この技術を同社のウェブサイトからダウンロードして利用できるようにしている。

 IBMの調べによると、2月中に送信された全電子メールの76%がスパムだったという。また、メール46件に1件が、ウイルスやその他の悪質なコンテンツを含んでいるという理由で、受信を拒否されている。迷惑メールは今も量産されているが、これでも1月に発見されたスパムの数よりは少ないと、同社はいう。1月中に送信された全電子メールのうち83%が迷惑メールだったと、IBMでは認識している。

 IBMによれば、FairUCEに採用されている中核的なフィルタリングテクノロジーは、ネットワークレベルでアイデンティティマネジメントツールを利用し、電子メールのソースを追跡して、その正当性を立証しているという。同システムは、コンピュータのIPアドレスを調べて、スパムを断続的に送信しているマシンのプロファイルを構築し、そのマシンにスパムメッセージを送り返すことでパフォーマンスを低下させる。

 スパムをまん延させるコンピュータや、迷惑メールを宣伝活動に使用するウェブサイトに直接反撃するという試みは以前から行われている。だが、こうした行為に対しては、インターネットの監視機関が苦言を呈していた。顧客への連絡手段として電子メールを利用する正規のビジネス活動にまで影響が及びかねないというのが、こうした攻撃的なスパム対策ツールに対する最大の懸念だった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
セキュリティ

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算