J2SEソフトウェアは、主にデスクトップPC用のアプリケーション開発に利用され、Java 2 Enterprise Edition(J2EE)と呼ばれるサーバ側のJava仕様の基礎となっている。この仕様のアップデート版J2EE 5.0は、2005年後半にリリースされる予定だ。また、Mustangの改良が一段落した後に、J2EEにはさらなるアップデートが施されるという。
Mustangは、2004年9月に発表されたJ2SEの「Tiger」とさほど変わらないものになる。だが、機能強化は存分に盛り込まれていると、Reinholdは述べている。搭載予定の機能の詳細は、2カ月以内に公表される見込みだ。
Sunは、Mustangにより、Javaアプリケーションと既存プログラムの互換性が確立され、アプリケーションバグの発見と監視がより容易なると期待している。Webサービスプロトコルに準拠するプログラムを記述するソフトウェアは現在改良中だが、アドオンとして別個に提供するのではなく、J2SEソフトウェアに組み込む形でリリースすると、Reinholdは話した。
Mustangはさらに、Javaプログラミングを簡素化し、PerlやPython、PHPなどのスクリプト言語で記述されたプログラムとの連携も可能にすると、同氏は付け加える。またMustangには、Javaの改良に携わるワーキンググループJava Specification Request 223が製作したソフトウェアも搭載される。これは、スクリプト言語で書かれたウェブページを、Javaアプリケーションサーバで稼働させるためのものだ。
Reinholdは、SunはMustangの開発を進めながら、ソースコードとバイナリバージョンを順次リリースすると述べた。カリフォルニア州サンタクララに拠点を置くSunはまた、バグの修正やその他の変更のため、Mustangの定期アップデートを隔月ごとに実施するとしている。
これまで、Javaのメジャーアップデートは2〜3年おきに行われてきが、Sunはそのペースを加速させている。「(Microsoftの).NETなどのような競合プラットフォームが存在している環境では、思ったように機敏性を発揮できなかった」と、Reinholdは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。