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グローバルスタンダードとIPFで投資効率を向上--日本HP - (page 2)

インタビュー:西田隆一(編集部)
文:野田幾子、写真:津島隆雄

2005-04-01 00:00

オープン化の推進で優位に立つHP

--HPの企業システム改善へ向けたアプローチの中心にはどのような考え方があるのでしょうか。

 弊社の掲げるキーワード「アダプティブエンタープライズ」を強調したいですね。われわれ自身が大きな合併を体験し、合併当日にはITシステムを統合した経験も持つことから、現在、企業ではITへの依存度やITによる戦略的差別化ができる度合いが高まっていると感じています。企業のM&Aや統廃合、新しいビジネスモデルに対応するためのITインフラなど、いかに柔軟に素早くシステムを立ち上げるか、あるいはダメだとわかった場合に別の用途に生かすか--そういったITの柔軟性がかなり重要視されてくるでしょう。したがって、個別に投資されたITシステムをいかにつなげるか、また、ビジネスの変化に対応できるシステムを作れるかが今後の鍵となります。

 われわれが行っている製品あるいはソリューション開発は、それが前提になっています。一段高い視点からエンタープライズアーキテクチャ的なものを提供するのです。オープンシステムで柔軟性と信頼性を実現する製品開発に取り組んでおり、ここにも新たな需要があります。もちろん、時代とともに「セキュリティ」や「ユビキタス」などのキーワードが加わったり、変わっていったりすることにも対応していきます。

--「アダプティブエンタープライズ」をより具体的にご説明いただけますか。

 コンピュータがまだ成熟していない段階では、さまざまなテクノロジーによる複数のスタンダードが出現しましたが、技術や市場が熟すると徐々に統合されつつあります。投資する顧客側は「こんなニッチなものに投資して大丈夫だろうか。投資は保全されるのか、長期的に大丈夫なのか」という気持ちを誰もが抱えていると思う。差別化につながるなら話は別ですが、現在ハードウェアへの投資には差別化点は見いだしづらいと言っていいでしょう。

 ですからスタンダードなもの、HPの場合はオープン系を使おうということを推奨したいのです。幸いなことに、グローバルな視点で見るとオープン系に関してはHPが信頼を寄せていただいているという雰囲気を非常に感じています。投資保全が確実なだけの規模を持ち、かつスタンダードであることを高らかに謳うことに強みがあるのは、コンピュータ全体が熟してきている今だからこそ、と感じてもいます。

--HPでは「アダプティブエンタープライズ」というキーワードですが、例えばサン・マイクロシステムズは「ユーティリティコンピューティング」、IBMは「オンデマンド」という言葉で、同じようなことを推進しているように感じます。HPは他社に対し、今後どういうアドバンテージを強調していきますか。

 確かに言っていることはエンタープライズアーキテクチャのようなもので、さほど違いはないかもしれません。しかし、われわれの強みは実現するツールが一番揃っていること。ユーザー事例が豊富であるぶん、先行していると思っています。また先ほどの繰り返しになりますが、顧客がグローバルスタンダードにのっとって少しでも高い視点で物事を見据えたうえで投資するという視点に立つと、オープン系ではHPの評価が高いでしょう。

 また、先ほど「変化に対応する」という話をしましたが、実のところ「柔軟さ」と「信頼性」は二律背反するのです。しかし、現在はオープンなシステムでも求められる信頼性を確保できるようになってきましたので、信頼性を確保しつつ、柔軟性も追い求められると思っています。さらに、これまで会社の中心部から始まっていたコンピュータリゼーションがCRMやユビキタスというキーワードと相まってフィールドレベルへも進んでいく。つまり、変化へ対応させるためのニーズがどんどん高まっていくでしょうし、期待もしているのです。

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