Open Source Initiative(OSI)が、ここ1カ月で2度目となる会長の交代を行った。OSIは、共同プログラミングにおける理念を形成するうえで、より指導的な立場を確保しようとしている。
Red Hatのオープンソース関連部門バイスプレジデントで、OSI理事会のメンバーでもあるMichael Tiemannが、Russell Nelsonに代わってOSIの臨時会長に就任した。ZDNetは、2日付けの「Between the Lines」ブログでこの情報を報道していたが、米国時間4日には、Red Hatと前OSI会長のRussell Nelsonがこの人事決定を正式に認めている。
OSIは、さまざまなソフトウェアライセンスに対し、公的なオープンソース認証を与える機関。同機関は現在、ライセンスの数を減らすための取り組みを展開している。
Nelsonは、OSIの共同設立者Eric Raymondの後任として2月1日に会長に就任した。しかし、2月23日にはTiemannがこれに取って代わることになった。なお、Red HatにおけるTiemannの役割は今後も変わらない。
Nelsonはこの異動に関して、「Michael(Tiemann)の方が会長には適任だと、われわれは考えた」と述べるにとどまり、詳細についてはコメントを控えた。Nelsonは引き続き、OSIの理事会メンバーとして活動を続けるという。
NelsonとTiemannは、OSI理事会に参画する企業の数を増やす予定だ。OSIでは理事会のメンバーを現行の5名から9名に拡大するつもりだと、Nelsonは明らかにしている。
「取り組みの範囲を拡大するには、もっと多くの人材が必要だ」とNelsonは言う。OSIはまた、オープンソースソフトウェアに対して積極的なブラジルなどを含め、より多くの国からの参画を望んでいる。
OSIは目下、オープンソースライセンスの急増に対処しようとしている。また、Nelsonによると、同団体は、あらゆるオープンソースライセンスの詳細を比較検討できるマトリクスの作成にも取り組んでいるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。