京セラ、国内デジカメ市場から撤退へ

永井美智子(CNET Japan編集部) 2005年03月10日 11時54分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 京セラは国内デジタルカメラ市場から撤退する方針を固めた。2005年夏をめどに、国内販売モデルの生産を終了する。

 同社は機器事業の収益改善を図るために光学精密機器事業の再編を行っている。デジタルカメラ事業は企業間の価格競争が激化したことから収益が悪化していた。今後はより採算性の高い携帯電話向け光学モジュール事業などに事業を集中させる考えだ。

 京セラのデジタルカメラブランドは「KYOCERA」と「CONTAX」の2種類がある。すでにKYOCERAブランドについては、2004年10月にCONTAXブランドに1本化する方針を掲げていた。CONTAXについても春モデルは投入せず、2004年10月に発表した「CONTAX i4R」と「CONTAX U4R」が最後のモデルとなる。

 京セラは1997年にデジタルカメラ市場に参入した。2003年には高速連写が可能な薄型カメラ「KYOCERA Finecam」シリーズを投入して注目を集めたが、国内デジタルカメラシェアは2〜3%にとどまったものと見られる。2004年8月にはアップルコンピュータのiPod miniの色に合わせた5色のデジタルカメラも発売していた。

 販売については、年内いっぱいは継続する考え。また、サポートについては「製品にもよるが、製品購入時から最長10年のサポートを保証する」(京セラ広報)としている。

 中南米や中近東地域では今後も市場拡大が見込めることから、OEM提供を受けて引き続きデジタルカメラの販売を行っていく方針としている。

 京セラの2004年第3四半期(2004年4月〜12月)の業績は、売上高が前年同期比9.4%増の8926億4200万円、営業利益は同67.9%増の813億9900万円、税引前当期純利益は同65.7%増の889億6500万円、当期純利益は同71.9%増の571億6300万円。このうち、光学精密機器事業を含む機器関連事業の売上は3998億5000万円と40%超を占めるが、事業利益は58億4200万円と税引前当期純利益のわずか1.4%となっていた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
運用管理

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化