NECがベクトル型スーパーコンピュータ2ノードをスズキに納入

日川佳三(編集部) 2005年04月01日 17時27分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 NECは4月1日、自動車製造業のスズキにベクトル型スーパーコンピュータ「SX-8/8A」1ノードと「SX-6/8A」1ノードを納入したことを明らかにした。スズキは、CAE(Computer Aided Engineering)を用いた性能開発や衝突時のシミュレーション解析などに利用する。

 SX-8はNECが2004年10月に販売を始めたベクトル型スーパーコンピュータで、512ノードの最大構成時に65テラFLOPS(1秒当たり浮動小数点演算を65兆回)の性能を持つ。今回スズキに納入した構成は1ノード(128G FLOPS)で、1秒当たり1280億回の浮動小数点演算が可能である。もう1台のSX-6はSX-8の下位モデルであり、スズキは1ノード(64G FLOPS)の構成で利用する。

 ベクトル型とは、浮動小数点計算に特化した専用のプロセッサを用いるアーキテクチャであり、比較的高価だが性能が高いという特徴を持つ。一方、スーパーコンピュータの新潮流として出荷ラッシュが続くスカラー型は、汎用のプロセッサを多数用いるアーキテクチャであり、比較的安価になる。

 専用プロセッサを使うベクトル型は、汎用プロセッサを使うスカラー型よりも、プロセッサとメモリー間のデータ転送バンド幅を広く取れる。このため、気象現象を演算する「地球シミュレータ」のような、大容量のデータをノード全体で高速に処理する用途では、ベクトル型の優位が続くと見られている。

 スカラー型は、どちらかと言えば汎用のブレードサーバを用いたグリッドコンピューティングのイメージに近く、処理を分割して個々のノードに演算させ、処理の結果を集約するといった用途で価格性能比が高まる。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
クラウド基盤

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化