SolarisはSPARCですが、LinuxとWindowsはどちらもインテルベースのプラットフォームです。インテルアーキテクチャについていえば、IBMのメインフレームzSeriesに対抗可能なのはItaniumでしょう。いろいろな問題も指摘されましたが、Itaniumの市場をインテルとともに育てていきたいと考えています。今後は、スタンダード・ハイボリューム領域ではXeon、ミッションクリティカル用途ではItaniumとなるでしょう。
そうです。また、プラットフォームを対比して語られることが多いのですが、顧客は1社内で3つとも使っています。プラットフォームごとに向き不向きがあり、用途に応じて選択されているわけです。今後サーバの集約が進み、グリッドだユーティリティだとなってくると、1つのプラットフォームに命をかけていては顧客から見ると中途半端に見えるのではないかと思います。3つのプラットフォームを包含したインテグレーションあるいはSOAを進めていけることが富士通の強みです。
IAサーバにミッションクリティカルのノウハウを
従来、IAサーバは企業の部門ごとに予算の範囲内で購入していましたが、サーバが乱立することによりメンテナンスコストやセキュリティリスクが高まりました。今後は、分散されたコンピューティングパワーが統合されていきます。ブレードやグリッドがその例です。そうなると、ロープライスでボリュームサイズのサーバからハイエンドでミッションクリティカルなサーバの方向に進んでいくでしょう。これは富士通に有利に働く流れではないかと考えています。
この領域での富士通としての強みは、サーバやPCの領域においては半導体とのバリューチェーンであり、またネットワーク分野でも実績を有することです。サーバを導入する先には必ずネットワークのビジネスがついてきます。また、ネットワークの先にはサーバが必要となるでしょう。今日ネットワークといえばソフトスイッチが含まれることが多く、ソフトスイッチはある種サーバですから。IPコンバージェンスもひとつの機会となると考えています。