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オープンミッションクリティカルの次にくる世界--NEC - (page 2)

インタビュー:西田隆一(編集部)
文:岩崎史絵、写真:津島隆雄

2005-04-06 10:00

企業経営のあり方とオープンシステムは一致する

--NECが考えるエンタープライズシステムとは、さまざまなオープン系技術を最適な形で組み合わせ、メインフレームでは実現できない高信頼性と高可用性を実現することにあると。

 このコンセプトは、今日の企業経営の姿にも通じると思います。昔は多角事業化の波で、何でも自社で丸抱えしていましたが、いまはパートナーやグループと協業することで、より優れたサービスや製品を生み出す経営が主流です。なぜかといえば、自社でコストをかけて全部まかなうより、他社の優れた製品を組み合わせた方が市場スピードに追随でき、しかも高品質なものを提供できるからです。

 企業間だけでなく、企業内やグループ内においても同じことが起こっています。それぞれの組織を協調分散させることにより、より強い組織を作り上げることができる。この経営手法と、ITのあり方は合致していると思います。異なるシステムをあたかも1つのシステムのように連携させるコラボレーティブ型のシステム像ですね。

 さらにこの先に目をやると、人とコンピュータが共生する「ユビキタス社会」が見えてきます。企業間においてITがインフラなのと同じように、ITが社会インフラになる世界です。官公庁や地方公共団体と企業、または個人と企業がITを通じてつながり、広がりを持つ。これがユビキタス社会の特徴で、この変化に対応するには、目的別にシステムを作り、自由に組み替える「柔軟性」が必要になります。

--そうしたユビキタス社会の実現に向け、NECではどのような技術を推進していますか。

 まず、連携するときのコンセプトとして「ハブ&ネット」というコンセプトを打ち出しています。コンピュータの歴史の中では、「コンピュータにネットワークがつながっている」という状態が普通でした。つまり、「中央演算装置に端末がつながっている」という形です。実は、オープン化推進に当たってこの考え方自体も180度転換したのです。具体的には「コンピュータとハブをつなぐ」というものです。

 ハブは、コンピュータ同士の会話を統制する役割を持ち、人間の体でいえば神経系のような役割を果たします。コンピュータ同士が直接会話すると、メッシュ型の構造になり、非常に複雑なアーキテクチャになりますが、ハブを介することでこの問題を解決できます。さらにハブを中核とするアーキテクチャを、企業内そして企業間に横連携していくことで、迅速かつ容易にシステム連携が実現できるようになります。ハブをネットワークにつなぐという新しいアーキテクチャで、これを実現するのがVALUMOであり、仮想的に1システムのようにつなぐのがVALUMOウェアです。

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