アクセスポイントとスイッチの相互運用性を模索するWi-Fi機器メーカー

Marguerite Reardon (CNET News.com) 2005年04月11日 12時06分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Wi-Fiを導入する大企業が増えるなか、機器メーカー各社が、異なるベンダーから提供される製品間での相互運用性を実現しようと、標準技術策定に向けた取り組みを進めている。

 社内でのデータ送受信を行う無線LANアクセスポイントと、これらを集中制御する無線LANスイッチの相互運用性実現は、かねてから課題となっていた。中央の無線LANスイッチで複数のアクセスポイントを一元管理したり、セキュリティを強化したりすることを望む企業はこれまで、同じメーカーから製品を調達する必要がある。

 このような状況のなか、異なるメーカーから提供される無線LANスイッチとアクセスポイント間での相互運用性を実現しようと、メーカー各社が標準策定に向けて協議を開始している。

 Cisco Systemsのワイヤレス事業部でCTOを務めるPat Calhounは、「(標準が策定されれば)顧客はメーカーを自由に選択できるようになる。革新的な無線技術を提供している企業がたくさんある。これらをうまく組み合わせる選択の自由を顧客に提供したい」と語っている。

 新興企業のAruba Wireless NetworksとTrapeze Networksは先週、相互運用性実現に向けた提案を標準化団体のIETF(Internet Engineering Task Force)に提出した。IETFでは、Control and Provisioning of Wireless Access Pointsと呼ばれる作業グループが、Cisco、Siemens、松下電器産業から提出されたほかの3件の提案と、この新しい提案の審査を進めている。標準の最終決定は、2006年以降になる見通し。

 業界では多くの人が、CiscoによるAirespace買収が標準技術策定を進行させるうえで重要な役割を果たしたと考えている。Ciscoなどの大手が標準に準拠した製品を提供すれば、小さな企業もCisco製品との相互運用性を自社製品に持たせようと努力するからである。Arubaは既に開発者にソースコードを公開し始めており、TrapezeもOpen Access Point Initiativeを発表している。

 ArubaのCTO、Merwyn Andradeは、「CiscoによるAirespace買収は、無線LANスイッチとアクセスポイント市場を活性化させるのに一役買った。これにより、標準の策定に関心を示す企業も増えた」と語っている。

 しかし、Arubaなどの中小企業は、Ciscoが自社の提案の推進する過程で標準化団体に影響力を行使するのではないか、と神経をとがらせている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
クラウド基盤

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化