競合他社が恐れる友好的な合併効果は確実--ベリタスCEO - (page 2)

別井貴志(編集部)

2005-04-28 15:35

--競合他社は、企業文化の違う会社同士だから合併はうまくいかないと牽制していますが。

 それは、当然予想された反応です。企業文化という面なら我々は非常に似ていると思います。ハードウェアとソフトウェア企業の合併ではなく、両者ともソフトウェア企業ですし。そのため、競合他社は反対に我々のことを恐れているのでしょう。合併が叶えば、ソフトウェア企業で4番目の大企業となります。インフラソフトウェアとしてはリーダーとなります。

 現在のOracleはソフトウェア企業として巨人ですが、OracleとPeopleSoftの合併と違うのは、彼らは強制的、暴力的な買収で、我々は友好的な買収ということです。さらに、彼らは製品分野がかなり重なっているので、消えていく製品が出てくるでしょうが、我々はほとんど重複している分野はありません。いくつかの製品を殺すよりも、両者の製品を活かしつつノウハウや価値を統合化して新製品を生み出していくほうがよっぽどいいと思いませんか。

 また、EMCを競合と見る人もいるでしょうが、彼らはセキュリティをもっていません。バックアップではシェアを落として、それを我々がどんどん奪っていってます。合併後は、EMCをおもな競合相手にはならないと考えています。

--日本のユーザーに対してメッセージはありますか。

 日本を含めた全世界のユーザーに対して、これまでの製品の提供とサポートは合併後も何ら変わらずに、満足してもらうための努力を続けていきます。日本においてスタートしたプロセスは、日本のエンジニアリングセンターをローンチしたことです。そしてOEM提供者とより緊密に仕事をして、新技術を提供していきます。

--2006年のVERITAS VISIONは開催されますか。

 そこまで詳細はまだ決定していませんが、開催したいですね。名称はSymantec VISIONでいいと思っていますが、いずれにせよセキュリティとアベイラビリティのカンファレンスとなり、内容はVERITASの全製品とSymantecのエンタープライズ向け製品になるでしょう。

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