Java開発に強いSIベンダーの日立ソフトウェアエンジニアリングは5月17日、同社が開発した負荷テスト・ツールの新版「Assam WebBench Version 8.1」を発表した。4月から出荷中で価格は157万5000円。稼動OSはWindows 2000以降。
新版では、ウェブブラウザ以外のHTTPクライアントを使った業務システムの負荷テストを支援する機能を追加した。具体的には、HTTPクライアントの振る舞いをキャプチャしてシナリオを生成する専用機能「HTTPモニター」を付加した。従来は、手動でシナリオを記述するか、ウェブブラウザでHTTPリクエストを記録するしかなかった。
非ブラウザのための負荷テストの需要は、例えばFeliCaなどモバイル系の業務システムが考えられる。事実、日立ソフトウェアエンジニアリングは、ユーザーであるジェイアール東日本メカトロニクスのモバイルSuica試験システムの検証用に今回、Assam WebBenchを機能拡張した。なお、同システムは、ソニーが出荷するサーバ側のJavaアプリケーション「Cyber FeliCa Platform」を利用する。