富士通は、IntelのItaniumプロセッサを使ったハイエンドサーバ製品の発表から数週間遅れで、自社のSparc64プロセッサを搭載する別の製品をアップグレードした。
同社は米国時間17日に、PrimePowerサーバの5モデルに、新たに2.08GHzのSparc64プロセッサを搭載したと発表した。同プロセッサは、1.35GHzまたは1.89GHzで動作していた旧製品よりも高速で、Sun MicrosystemsのUltraSparcプロセッサと互換性がある。
Sparcプロセッサを搭載したサーバは、SunのSolarisで動作する。だが、Itaniumベースのサーバが4月に追加されたことで、富士通のハイエンドサーバは、その他に2つのOS--LinuxとMicrosoft Windowsに対応することになる。
「富士通はリスクヘッジとして、両方の市場でパートナーになろうとしている」と、GartnerアナリストのJohn Enckは述べている。「どちらか一方に賭けることは難しい。Itaniumが飛躍的に伸びているわけではなく、Sparcも同様だ」(Enck)
富士通のシステムには、最大128基のプロセッサを搭載可能という超弩級サーバ「PrimePower 2500」も含まれている。同サーバは最小構成(4基プロセッサ/8Gバイトメモリ搭載)で55万3000ドルとなる。最新プロセッサを搭載した最も安価なマシンは、2基のプロセッサを備え、最低構成価格が4万2780ドルのPrimePower 650だ。また、この中間に位置する3モデル--850、900、1500もそれぞれアップデートされている。
Itaniumを搭載した同社のPrimeQuestシリーズは、最大で32基のプロセッサを搭載できる。同社は今週に入って、64プロセッサモデルの出荷予定を発表したが、このシステムは実際のところ既存製品のCPUをデュアルコアプロセッサに載せ替えたものになる。
Sunとの提携を通して、両社は富士通から今後登場してくる「Sparc64 VI」(開発コード名:「Olympus」)をベースにしたサーバの開発を行うことになる。さらに富士通では、SunのNiagaraプロセッサを使ったSunシステムを販売する予定
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ