みんなでつながっていれば怖くない?

Ed Gottsman 2005年05月19日 21時20分

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 何かをやっている最中にインスタントメッセージングや携帯電話、電子メールなどで作業を中断されると、人間の知能は低下するらしい。こんなことがロンドン大学精神医学研究所の調査から明らかになった。人間はタスクをひっきりなしに切り替えると、知能指数が(一時的に)10ポイントも低下してしまうそうだ。

 何が言いたいのか、と読者の皆様は首をかしげるかもしれない。

 友達や同僚といつも「つながって」いようとすれば、知能指数は低くなる。人間はどれだけ人とつながっていれば、気が済むのか。実はもうその答えは出ている。証券売買で使われている「Hoot & Holler」装置(複数の証券市場の間を結ぶ、回線が常時つながっている音声リンク)や、北米各地の公共の場所を大容量の回線でつないで動画情報を共有するAccenture Technology Labsの「仮想デジタル回廊」、チャットしていないときもライブのビデオウィンドウを開いたままにして友人と接続していられるインスタントメッセージングのアプリケーション・・・

 これらは私が「ビッグなパーティー」と名づけた状況が発生していることを示す兆候だ。この世界では、人は友達や同僚たちと何らかの形でいつもつながっている。ハイスピード接続の場合もあるし、スピードの出ない接続かもしれない。ビデオかもしれないし、音声かもしれない。あるいはテキストだけかもしれない。いずれしても、仲間は自分の意識の周辺にいつでも存在していて、彼らと話したいと思ったらすぐに簡単にアクセスすることができる。まるで、ペチャクチャおしゃべりする雲が私たちの周りをいつも漂っているようなものだ。このパーティーの仲間に入らないと、社会からのけ者にされ、仕事もうまくいかなくなるかもしれない。かといって、ロンドン大学の精神医学研究所の言うことが正しいと仮定すると、そんなパーティーに参加したらマヌケ族の仲間入りを果たしたことになってしまう。はてさて、どうしたものだろうか。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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