運用管理ソフト大手のコンピュータ・アソシエイツは5月10日、企業向けセキュリティ管理ソフト「eTrust」製品群を中心とする今後の製品ロードマップを公開した。
従来、同社が国内で出荷する日本語版は、北米での出荷よりも遅れていた。2004年からは、北米の製品開発部隊が日本語版のローカライズを済ませ、米国と日本で製品を同時出荷する体制に改良した。今後は日本語化されていない製品の日本語化を進める。
eTrustブランドで今後出荷を予定する製品の例として、セキュリティ情報の管理分野の新製品を近日中に国内投入する予定だ。ログデータを収集して不正アクセスなどを検出し問題解決する「eTrust Security Command」と「eTrust Audit」である。2004年アテネ五輪の情報システムにおいて1日平均24万3000件のセキュリティ警告を扱った事例がある。
アカウント管理/アクセス制御分野では、同社のアカウント管理ソフトの新製品「eTrust Admin」と、アクセス制御ソフト「同Access Control」の新版を出荷する。買収した米Netegrityのユーザー権限管理システムもeTrustブランドでの出荷となる。同分野の2005年度の売上額は2004年度の3倍以上を見込む。
ウイルス対策/スパイウェア対策では、すでに一般消費者向けに量販店での店頭パッケージ販売を実施しているスパイウェア「eTrust PestPatrol」を法人向けチャネルに投入する。ウイルス対策ソフト「eTrust AntiVirus」の新版も出荷する。