日本電気(NEC、金杉明信社長)は、eラーニングシステム「CultiivaII Version2.0」を開発、製品化した。パッケージでの提供に加えてASP形式でのサービス提供も実施する。
「CultiivaII Version2.0」では、複数サーバによる負荷分散型のシステム構成とすることで最大15万人の受講が可能。これに加えて、大規模組織を対象とした部門別受講対象者管理や個人の研修状況管理、未受講者への督促メール発信等の機能も搭載している。また、「分散研修運用」機能により、多数の部門やプロジェクトを抱える組織において、それぞれの組織が独立して研修の実施や管理を行なえる。
研修機能や管理機能を含めたすべての機能はJavaで提供され、UNIXやLinux、Windowsの各プラットフォームに対応することができる。また、データベースについても従来のOracleとSQLServerに加えて、オープンソースのPostgreSQLにも対応するなど、幅広いユーザーニーズに合わせた導入が可能。さらに今秋には同社内で開発中の携帯電話用アプリケーション基盤を活用したモバイルラーニング機能が実装される予定。
「CultiivaII Version2.0」の販売価格は、1,000人規模のスタンダード版(DB含む)が180万円。7月1日から出荷開始となる。同社は今後2年間でパッケージ版で300本、ASP版で100ユーザ(受講者ベースで30万人)の販売を見込んでいる。