日本電気(NEC、金杉明信社長)は、WebアプリケーションサーバとSIP標準準拠のマルチメディアコミュニケーションシステムとの連携サービスを効率的に開発できるミドルウェアの新版「SIPHIA V2.1」を販売開始する。
新版では、Web画面に掲載されている電話番号をクリックするだけで自宅の電話機や携帯電話から電話がかけられるサービスの開発に必要な機能が強化されている。強化された機能は、電話番号に加えてIDとパスワードにより発信電話番号を特定する「ユーザー特定機能」と、サービスの代表番号や加入者番号、番号の通知や非通知を柔軟に設定できる「発番号制御機能」、1サーバあたりの管理セッションを従来の1000セッションから5000セッションに拡大する機能。
加えて、Web画面をクリックすると電話がかけられるというサービス開発用のテンプレート「SIPHIA Dialアプリケーション」や、同社の映像コミュニケーションソリューション「3GVirdnet」と組み合わせて、イベント発生などに応じてライブカメラなどの映像コンテンツをテレビ電話対応の携帯電話やパソコンに配信するサービスを開発できる「SIPHIA SIP映像祖リューション」の提供も開始する。
価格は「SIPHIA V2.1」が420万円〜、「SIPHIA Dialアプリケーション」が94万5000円〜、「SIPHIA SIP映像祖リューション」は要個別見積。出荷開始はともに7月上旬。