日本アタッチメイトがDBアクセス用ミドル新版を出荷、IBMメインフレーム接続も可

日川佳三(編集部)

2005-06-13 10:44

 日本アタッチメイトは6月13日、IBM製メインフレームを含むデータベース管理システム全34種類にアクセスする通信ミドルウェア「Attachmate ACA」を出荷した。SOAシステムの構築やデータのマイグレーションに適する。開発は米Attachmate。価格は利用形態やプラットフォームに依存するが、1000万円程度から。

 Attachmate ACAは、データアクセス用ミドルウェアである。アプリケーション・サーバ・ソフトなどと組み合わせ、データベース管理システムに対してデータベース・アクセスする。Attachmate ACA自身がデータベース・アクセスとデータベースのレプリケーション機能を持つ。データベース管理システムが出力するトランザクション・ログを逐次取得することによるリアルタイムでのデータベース複製や、指定したスケジュールでバッチ処理を実行することによるデータベース複製が可能である。

 Attachmate ACAの最大の特徴は、アクセス可能なデータベースが全34種と多い点と、Attachmate ACAの稼動環境が多い点である。メインフレームなどのレガシー・システムとIAサーバなどのオープン系システムが混在する情報システムにおいて、データベース・アクセスの手続きを一元化し、プラットフォームの移行パスとなることができる。意思決定支援などのような参照系の情報系システムを新プラットフォームへ移行させ、一方で基幹系システムはメインフレームを使い続けるといった用途に適する。

 業務アプリケーションとの連携手段は、各種言語用のSDK、J2EE Connector Architecture(JCA)、Microsoft COMなど。Java RMIやCORBA経由での利用や、TPモニタソフトのBEA Tuxedo、Microsoft MTS、IBM CICS、Nonstop Himalaya用Pathwayから利用することも可能である。接続可能なデータベース管理システムは、OracleやSQL Serverなどのほか、InformixやSybaseはもちろん、ADABAS、Btrieve、ISAM、DB2、MUMPS、VSAMなど全34種類である。

 なお、開発会社の米Attachmateはまもなく、メインフレーム用の端末エミュレータとX-Window SystemのX端末ソフトを開発する米WRQと合併し、新たに米AttachmateWRQが発足する。米Attachmateと米WRQはともに、別の企業によって買収され、1つの会社に事業統合するかたちである。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウド基盤

    「情シス不足」が生み出す2大リスク--多忙な情シス部門が手放すべき業務とは?

  2. セキュリティ

    Google Chrome Enterprise が実現するゼロトラスト セキュリティの最新実情

  3. ビジネスアプリケーション

    ITSMに取り組むすべての人へ、概要からツールによる実践まで解説、「ITSMクイックスタートガイド」

  4. セキュリティ

    あなたの会社は大丈夫?--サイバー攻撃対策として必要な情報セキュリティの早分かりガイドブック

  5. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]