住商エレクトロニクス(桜井英一社長)は、米クレイ(米シアトル、ジェームス・ロットソルク会長兼CEO)と日本での販売代理店契約を締結、同社とクレイの100%子会社、クレイ・ジャパン・インク(中野守社長)が「Cray XD1スーパーコンピュータ」を発売する。大学、研究機関、民間企業などへの販売と保守サービスを展開し、初年度5億円、3年後10億円の売り上げを見込んでいる。
「Cray XD1」は、高さ3Uの小型きょう体に12基のAMD Opteronプロセッサを実装し、62ギガFLOPSの理論性能値を有する。各プロセッサ間の接続には、Opteronプロセッサの特徴であるHyper Transportを用いたRapidArrayインターコ ネクトを使用し、きょう体内の2CPU間で1.7マイクロ/秒のレイテンシ(MPI)、4B/秒の通信バンド幅を実現している。
また、オプションのFPGA(Field Programmable Gate Array)を使うことで、信号処理のような大規模な配列を処理するプログラムの演算性能を飛躍的に向上させることが可能。衝突解析や流体解析等の主要な商用アプリケーションへの対応も完了し、今後も対応アプリケーションの拡大を計画している。