Apache Foundationの「Geronimo」プロジェクトが、Java互換性試験に合格した。これにより、同プロジェクトは、市場に送り出される3番目のオープンソースJavaアプリケーションサーバとしての道が開かれたことになる。
Geronimoプロジェクトを担当するエンジニアは米国時間29日、GeronimoがJava 2 Enterprise Edition(J2EE)の互換性テストキットバージョン1.4.1aに合格したことを明らかにした。同キットは、JavaアプリケーションサーバがJ2EE標準に沿っているかを検証するためのテストスイートになる。
今回の試験に合格したことで、Geronimoは、J2EE標準に準拠していることが完全に認められたわけではない。だが、同プロジェクトが試験に合格したことは、開発作業の大半が終了したことを意味する。
ApacheのGeronimoプロジェクトは、ソフトウェア開発者やバックエンドソフトウェア企業から注目されている。この取り組みは、Apacheライセンスの下で無償提供されるオープンソースのJavaアプリケーションサーバを構築しようと、2年前から始まった。Javaアプリケーションサーバは、企業ウェブサイトのようなJavaプログラムを稼働させるソフトウェアである。
IBMが2005年に入ってからGluecodeをに買収したことにより、Geronimoは業界内で大きく注目されることとなった。Gluecodeは、GeronimoアプリケーションサーバをベースとするオープンソースのJavaサーバソフトウェアスイートを開発していた。
IBMは、Geronimoが最も人気の高いローエンドのアプリケーションサーバになるよう、Geronimoの支援に力を注ぐと述べた。
これまでにJ2EEの認定を受けたオープンソースのアプリケーションサーバは、2種類ある。JBossのアプリケーションサーバ、そして、非営利コンソーシアムであるObjectWebが作成する「Jonas」が、それに該当する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ