日立製作所ワイヤレスインフォベンチャーカンパニー(以下、日立)と日本オラクルは7月22日、共同で大規模位置情報管理システムを提供すると発表した。
このサービスは、日立が提供する位置検知システム「日立AirLocation」と、オラクルの提供する位置情報管理フレームワーク「RTLSフレームワーク」を連結させて提供される。サービス提供は9月から開始の予定。
「日立AirLocation」はGPSが苦手とする屋内や密閉空間で、無線LANの通信インフラを活用して高精度な位置検知を行う。PDAやIP電話といった無線LAN端末をそのまま利用することが可能だ。「RTLSフレームワーク」はOracle Database 10gとOracle Application Server 10gの機能を活用し、位置情報データの取得から履歴情報の格納、データ変換や表示機能を提供するもので、大規模業務データと位置情報の連携を容易に行えるのが特徴だ。
この連携によって、より高度な位置情報データの管理/加工編集/検索/表示や、広いエリアで基地局数や位置検知端末数の多い大規模システムの収容が可能になる。また、システム全体の信頼性や堅牢性の確保もできることから、大規模な工場や倉庫、港湾、駐車場、ショッピングセンターやテーマパークといった広い業務での需要が見込めるとしている。
両社は、高い需要が見込まれる業種アプリケーションをターゲットに、協力して営業活動を活発にする予定だ。