ECジャパンは8月10日、ネットショップなどを運営する企業に向けて、サイトを訪問した顧客の行動履歴と売上データを基に、商品の購買率やマーケティング費用の投資対効果などが測定できる総合管理システム「コンバージョン マネジャー」を発表した。
ECジャパンは、SEOを中心としたネットマーケティングのコンサルティングやソフトウェアの開発および販売を手がけている。近年ネットマーケティングの手法が多様化し、マーケティングコストが増加しつつあることから、マーケティング施策とその効果の分析を総合的に管理できるツールが不可欠だとして、コンバージョン マネジャーの開発に至った。
コンバージョン マネジャーでは、ネットショップを訪問した顧客のアクセスログを、受注データや商品データベースと結びつけ、どの顧客がどのサイトから訪れて何を購入したか追跡し、費用対効果などを詳細に分析できる。主な機能としては、レポート機能と広告管理機能がある。
レポート機能は、アクセスサマリーや日別レポートなどのほか、検索キーワードごとの購入者数や購入率、広告依存率などがわかるレポートや商品別売上レポートが表示できる。また、検索エンジンやウェブ上の広告、メールマガジンといったメディア別に、訪問者数や購入者数、購入率、広告費用、売上、顧客獲得単価などが表示できるメディア別レポートも用意している(画面1)。
広告管理機能では、バナー広告やキーワード広告、アフィリエイト、SEO対策などのマーケティング施策別に効果測定ができる。広告の掲載期間に対してかかる固定費用や、クリック単位の費用、売上に対する成果報酬など、マーケティングの費用対効果がわかりやすく表示される(画面2)。
コンバージョン マネジャーの価格は、2CPUまでのサーバ単位のライセンスが880万円となっている。また、顧客の要望に応じてオプションで導入コンサルティングも提供する。大手システムインテグレータや広告代理店などのパートナーを通じて販売し、今後3年間で300ライセンスの販売を目指す。