Excelファイルからウェブアプリを自動生成、ジャスミンソフトが開発ソフト新版を出荷

日川佳三(編集部)

2005-08-31 14:02

 Javaソフト開発ベンチャーのジャスミンソフトは9月20日、Excelファイルを表形式画面を持つウェブアプリケーションに変換する開発ソフトの新版「JasmineSoft Harvest R4.0」を出荷する。価格は1開発プロジェクトあたり10万円からで、次年度年間保守料は4万円から。

 Harvestは、Excelファイルで表現した表形式のデータ項目を元に、表形式画面を持つウェブアプリケーションを自動生成する開発ソフトである。生成したアプリケーションは表形式アプリケーションとしての基本機能を備える。Harvestの出力を、より詳細なアプリケーションを開発する際のひな型としても利用可能である。

 Harvestの入力はExcelファイルである。出力は、(1)Javaのソース・コード(*.java)、(2)Excel形式で表現したアプリケーションの定義ファイル、(3)Apache Jakarta Projectが開発したオープンソースのServletコンテナであるTomcatの設定ファイル、以上である。いずれも可読性の高いテキスト・データである。

 開発したアプリケーション本体は、ソースをコンパイルしたクラス(.class)と、クラスをまとめたアーカイブ(.jar)の形式で手に入る。Tomcatをインストールしたウェブアプリケーション・サーバにTomcatの設定ファイルとjarファイルを適用することで、ウェブアプリケーションの導入が完了する。

 新版であるR4.0では、データ項目とデータだけを持つExcelファイルをHarvestのアイコンにドラッグ・アンド・ドロップするだけで成果物を出力するようにした。つまり、開発作業がまったく必要なくなった。従来は、あらかじめアプリケーションの機能定義を独自の表記方法で入力ファイルとなるExcelファイルに含めておく必要があった。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]