DNP、入出庫や棚卸作業などを効率化する「ICタグ・ピッキングカート」を開発

WebBCN (BCN)

2005-09-07 11:16

 大日本印刷(DNP、北島義俊社長)は、物流センターの倉庫や店舗のバック ヤードなどでの入出庫作業や棚卸作業を効率化する「ICタグ・ピッキングカー ト」を開発した。

 可動式の「ICタグ読み取り機能」付きカートで、無線LANを搭載したタブレ ット型パソコン、ICタグリーダー、ICタグ制御ボックス、バーコードリーダ、 バッテリの5つの機器で構成。入出庫や在庫の商品情報と連動し、ICタグを取 り付けた商品をカートの台に載せるだけで、確認・検品作業が行えるもの。

 移動できるカート型にすることで自由度を向上させ、効率的な作業を実現し た。また、複数の商品を同時に確認できるため、従来の目視やバーコードの確 認・検品と比較して作業負荷を大幅に低減できる。

 ICタグリーダーは、作業を行う環境や状況に応じて、手に持って使用する 「ハンディ型」、カートの内部に収納して使用する「据え置き型」の2つのパ ターンで使い分けることが可能。「ハンディ型」と「据え置き型」と2台のIC タグリーダーを搭載して、読み取り性能を高めることもできる。

 運用は、(1)作業担当者のICタグまたはバーコードをリーダーで読み取り担 当者を登録、(2)画面に表示された「入荷作業」「出荷作業」「棚卸作業」か らタッチパネルの方式で作業を選択、(3)入荷伝票・出荷伝票に印字されたバー コードを読み取り、商品情報をデータベースから無線LANを通じてパソコンに 表示、(4)ICタグが付いた商品をカートの台に載せ、画面上の商品との確認・ 検品作業を実施─―という手順で行う。

 今後、流通やアパレルなど検品や棚卸作業が不可欠な企業に呼びかけ、同製 品を実際の作業現場で使用する共同のテストマーケティングを推進する予定。 テストマーケティングでは、カートの形状、大きさ、搭載するシステムなどの 検証・改良を行い、06年春の事業化に向けた活動を行っていく。なお、製造に あたっては、島津エス・ディー(松本慎吾社長)の協力を得る。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. 開発

    「スピード感のある価値提供」と「高品質な製品」を両立させるテスト会社の使い方

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]