ネットワーキング分野に起業のチャンス到来

Marguerite Reardon(CNET News.com) 2005年09月07日 13時40分

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 Jonathan Reevesは、これまでに3社の企業を立ち上げた経験の持ち主だが、同氏によるといま起業家にとって好ましい環境が整ってきているという。

 Reevesは今年に入って、自分の立ち上げた通信機器メーカーMangrove Systemsで2回目の資金調達を行い、2100万ドルの資金を獲得することに成功した。しかも、この資金調達を終えて6カ月以上が経った今でも、同社には新たな資金提供の申し入れが舞い込んでいるという。

 「だれでも簡単に資金を集められるわけではない。しかし、起業経験のあるしっかりとしたチームが経営にあたり、強力な事業計画を擁する新興企業なら、資金はいくらでも集められる」(Reeves)

 ベンチャーキャピタリストや起業家らは、IT系新興企業の市場がこの1年で息を吹き返したと口を揃えている。この市場では、トップレベルの企業の評価額は上昇傾向にあり、大企業--特にCisco SystemsやJuniper Networksなどの大手ネットワーク機器メーカーが、再び優れた買収先を探し始めている。

 これまで技術ベンダーのなかでも最も積極的に買収を進めてきたCiscoは、Wi-Fi用スイッチメーカーのAirespaceを4億5000万ドルで買収するなど、2005年上半期にあわせて9社の企業を買収した。一昨年にはわずか4社しか買収しなかったCiscoだが、昨年は一気に13社を買収し、その後もさらに新たな買収を続けてきている。

 CiscoのCEO、John Chambersは、7月下旬に開いたアナリストや投資家との電話会議のなかで第4四半期決算を報告した際に、「われわれの全体的な買収戦略に変わりはない。特に目標となる数字があるわけではなく、その都度妥当と思える買収を行っている。われわれはいまでも、地理的に近いところにある小規模な企業--通常は社員100人前後の非公開起業を買収するのが好ましいと考えている」と述べていた。

 Ciscoが再び企業買収を活発に進めていることから、起業家らはネットワーク分野や通信分野への参入を考え始めるはずだと、ベンチャーキャピタリストらは言う。

 「Ciscoは、トンネルの出口に光が見えるような気持ちにさせる点で、市場の優れた指標となっている」と、Advanced Technology VenturesのゼネラルパートナーSteve Baloffは指摘する。「状況が改善しつつあるのは明らかだ。チャンスが大幅に拡大し、ベンチャーキャピタルのコミュニティが反応している」(Baloff)

 しかし、この市場の活気は、ベンチャーキャピタル全体のデータにはまだ表れていない。PricewaterhouseCoopers/Thomson Venture Economics/National Venture Capital Association Money Treeの3者が共同で実施した調査によると、今年前半にベンチャーキャピタルが行った投資の内訳は、ネットワーク関連分野が8億1100万ドル、また通信関連分野は9億2600万ドルで、昨年とほぼ同水準にあるという。

 それにもかかわらず、調査会社The Carmel Groupは米国時間5日にリリースした調査レポートのなかで、VoIPなどのいわゆるコンバージェンス技術に対する関心の高まりから、カリフォルニアの通信業界が大幅な成長を遂げるとの予測を示した。このレポートによると、同業界にはカリフォルニア州だけでも今後3年間で50億〜70億ドルのベンチャー資金が集まるという。

 Mangrove SystemsのReevesによると、すでに起業しやすい環境になっていることを示す証拠がいくつか見られるという。同氏にはこの10年間に2つの企業を立ち上げた経験があり、その売却金額は合計で30億ドルを超えている。同氏はまず1995年に立ち上げたSahara Networksを、その2年後にCascade Communicationsに売却して、2億1650万ドルを手に入れた(Cascade Communicationsは後にLucent Technologiesに買収された)。

 Reevesは次に、Siroccoという会社を1999年に立ち上げた。電話会社やインターネット通信会社のネットワーク構築に使われるオプティカルエッジスイッチを開発していた同社は、18カ月後に29億ドルでSycamore Networksに買収された。

 Reevesの3つめの会社にあたるMangrove Systemsも、通信業界が崩壊した4年前であれば、立ち上がった途端に倒産していただろう。

 しかしいまではまったく状況が異なっている。

 現在では、ベンチャーキャピタルが流れ込んでいることから、新興企業の評価額が大きく跳ね上がっている。非常に人気の高い企業がセカンドラウンドの資金調達を行おうとした場合、数年前には1000万〜1500万ドルの評価しか得られなかったが、いまでは2500万〜3000万ドルになっており、またサードラウンドの資金調達では現在7000万〜8000万ドルを集められるが、これも2年前なら3500万〜4000万ドルにしかならなかっただろうと、Globespan Capital Partnersのマネージングパートナー、Venky Ganesanは指摘している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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