サン、Galaxyサーバを日本でお披露目--マクニーリ氏がアピール

西田隆一(編集部)

2005-09-16 22:40

 サン・マイクロシステムズは9月16日、Advanced Micro Devices(AMD)のOpteronプロセッサを採用した新サーバ製品を発表した。

 今回、発表されたのはラックマウント型ローエンドサーバのSun Fire X4100、Sun FireX4200、Sun Fire X2100の3種類。Sun Fire X4100およびX4200は、シングルコアあるいはデュアルコアのOpteronプロセッサを最大2基搭載できる。また、廉価版となるSun Fire X2100にはOpteronプロセッサ1基のみ搭載可能となっている。これと同時にタワー型ワークステーションのSun Ultra 20 Workstationも発表されている。

 Sun Fire X4100、X4200はコードネーム「Galaxy」と呼ばれていたもので、サン創業者の一人であるアンディ・ベクトルシャイム氏が開発している。ベクトルシャイム氏はOpteronサーバを製造するKealiaの共同設立者であったが、2004年にサンがKealiaを買収したことでサンに復帰している。

 発表に際して来日したサン・マイクロシステムズのスコット・マクニーリ会長兼CEOは、Sun Fire X4100をインテルのXeonプロセッサを搭載したデルの製品と比較して1.5倍高性能、3分の1の省電力、4分の1の省スペースでコストは2分の1と語るなど、デルを意識した製品であることを印象付けた。

 同氏はデルがインテルのItaniumプロセッサ採用を止めたことにも言及しながら、「デルもAMDを採用すべき」とライバル社をけん制する場面もあった。発表会に同席したAMD会長兼CEOのヘクター・ルイズ氏は、サンとの関係について、「AMDは単なるサプライヤーではない。開発から協力した関係」と両者の蜜月ぶりをアピールした。

 マクニーリ氏が同製品に対して強調するのは顧客に対するプラットフォームの選択肢の幅である。「われわれはLinuxやSolaris 10、Windowsを提供する。Windowsについてはマイクロソフトと直接的なサポートを契約して、アップデートやパッチなどを提供していく」と語る。ルイズ氏も「サンはサーバベンダーとして唯一Solaris、Linux、Windowsをサポートしている」と声をそろえる。

 マクニーリ氏によれば、今回発表されたサーバの上位機種にあたる、プロセッサーを4機搭載できるサーバや8機搭載できるサーバが、今後半年から1年以内に発表されるという。

なお、価格はSun Fire X4100が27万7000円から、Sun Fire X4200が32万7000円から、Sun Fire X2100が9万4000からで、出荷開始時期は11月上旬(X2100は同中旬)となっている。

新製品の前で握手するスコット・マクニーリ氏(左)とヘクター・ルイズ氏(右)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]