Oracleは米国時間20日、ロジスティクスや運送業務の管理用ソフトウェアを開発するG-Logを買収する計画を明らかにした。この買収を通して、Oracleでは特定業界向けの製品ラインを拡充させていく。
未公開企業のG-Log(本社:ペンシルベニア州キング・オブ・プルシア)では、企業が、ロジスティクスのプロセスやデータ、分析にまつわる様々な情報を利用して、サプライチェーンのあらゆる要素を分析するためのソフトウェアを開発している。Oracleは、PeopleSoftを敵対買収したり、Siebel Systemsの買収計画を発表したりするなど、企業買収を繰り返している。
Oracleは、PeopleSoftやSiebelのような大手企業だけでなく、特定の業界に関する深い知見をもつ小規模な企業の買収も進めており、今年に入ってからは、SAPとの激しい争奪戦の末、小売ソフトウェアプロバイダのRetekを買収している。
Oracleの共同社長Charles Phillipsは米国時間19日、サンフランシスコで開催中の「Oracle OpenWorld」の会場で記者会見を行い、「垂直市場に特化していく方法を、Retekの買収を通じて学んだ」と述べた。
また同氏は、運送/ロジスティクス管理は、Oracleが買収によって製品ラインを拡充させようと狙っていた分野の1つであると述べた。
なお、G-Logが抱える顧客の50%以上が現在Oracleのアプリケションを利用している。
Oracleのアプリケーション開発担当シニアバイスプレジデントのRick Jewellは、「G-Logの買収により、Oracleはサプライチェーンおよびロジスティクス管理の包括的なソリューションを顧客に提供できるようになる。顧客はわれわれの製品を利用して、世界中のサプライチェーン管理を改善できるようになるだろう」と声明のなかで述べている。
本買収の金銭的な条件は発表されていない。買収は2005年末には完了する見込みだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ