サンフランシスコ発--Hewlett-Packard(HP)のCEO、Mark Hurdは米国時間20日、Oracleと自社の製品を相互に連携させる取り組みを発表した。同氏によると、OracleとHPの両社は、処理要求の変化に応じて必要なシステムと自動的に結合する能力をもつコンピューティングインフラを介して、双方の製品を連携させる計画だという。
両社は「Optimize for Agility」という取り組みの下、双方の管理ソフトウェア同士がイベントや機器のステータスに関する情報を交換できるようにする。この取り組みが実現すれば、システム管理者はこれまでより容易に、システムトラブルを検知できるようになる。もっとも、この取り組みの最終的な目標は、両社が顧客に対して保証しているタスク処理ごとの品質レベルを維持しやすくすることだ。
- 米Hewlett-Packard(HP)のCEO、Mark Hurd氏
Hurdは基調講演のなかで、「企業は、ユーザー生産性に影響を出すことなく、サーバからストレージ機器、ネットワークキャパシティに至るまでの様々なリソースを識別したり、これらのリソースを必要なタスクに配分/再配分したりできるようになる」と述べた。
この取り組みの目玉は、管理ソフトウェアの「HP OpenView」が、「Oracle 10g」データベース、「Oralce Enterprise Manager」ソフトウェアと連携するようになることである。両社はこの取り組みを当地で開催中の「Oracle OpenWorld 2005」カンファレンスで発表した。
両社の提携は複数の意味で理にかなっている。Hurdは、その理由として、両社には共通の顧客が8万8000社以上いることや、HPのミッドレンジUnixサーバを利用する顧客の70%以上がOracle製品も利用していること、HPのハイエンドUnixサーバ「Superdome」を導入している顧客の90%がOracle製品も利用していることを挙げた。また、同様の取り組みを進めるIBMが、データベースとサーバの両技術を保有していることも、HPとOracleが結束する理由である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ