日立製作所は10月6日、Unixサーバ「EP8000」シリーズに、IBMのPOWER5+プロセッサを搭載したエントリーモデル「EP8000 550Q」「EP8000 550」「EP8000 520」の3種と、POWER5プロセッサ搭載のエントリーモデル「EP8000 505」1種を追加したと発表した。いずれも10月11日から販売を開始し、出荷は11月30日頃を予定している。
EP8000シリーズは、IBMのUnix OS「AIX 5L」を採用したエンタープライズサーバだ。EP8000 520は価格が306万4950円と、今回追加されたモデルの中でもっとも安価なモデルであり、1.9GHzのPOWER5+を2ウェイ搭載している。EP8000 550は1.9GHzのPOWER5+を4ウェイ搭載し、拡張PCIスロットは61、価格は452万9700円だ。
今回追加されたモデルで最上位となるEP8000 550Qは、1.5GHzのPOWER5+を8ウェイで利用する。従来のPOWER5搭載のEP8000 550と比較して最大性能を約1.8倍に向上させ、エントリーモデルながらミッドレンジクラスの性能を実現した。拡張PCIスロットは61、価格は576万3450円となっている。
ラックマウント型のEP8000 505は、1U(高さ約44.5mm)サイズながらPOWER5の2ウェイ構成を実現、従来のEP8000 520の2ウェイ構成と同等の性能を発揮するのが特徴だ。拡張PCIスロットは2本、メモリ容量は1Gバイトから16Gバイトとなっている。価格は102万9000円。
新モデルは、エントリーモデルながらハードウェア資源仮想化機能をサポートしており、TCO(総所有コスト)の削減やビジネス規模の変化への迅速な対応を可能とするのが特徴だ。ホットスタンバイ構成における十数秒での系切り替えも可能となり、高い信頼性や可用性も備える。また、従来の2倍となる4Gbpsファイバチャネルも利用可能となっている。
今回発表された製品の概要は以下のとおり。
- EP8000 550Q
形状:ラックマウント/タワー
プロセッサ(周波数):POWER5+(1.5GHz)
搭載プロセッサ数:8
メモリ容量:1G〜32Gバイト、33G〜64Gバイト(2006年度第1四半期サポート予定)
拡張PCIスロット数:最大61
価格:576万3450円 - EP8000 550
形状:ラックマウント/タワー
プロセッサ(周波数):POWER5+(1.9GHz)
搭載プロセッサ数:4
メモリ容量:1G〜32Gバイト、33G〜64Gバイト(2006年度第1四半期サポート予定)
拡張PCIスロット数:最大61
価格:452万9700円 - EP8000 520
形状:ラックマウント/タワー
プロセッサ(周波数):POWER5+(1.9GHz)
搭載プロセッサ数:2
メモリ容量:1G〜16Gバイト、17G〜32Gバイト(2006年度第1四半期サポート予定)
拡張PCIスロット数:最大34
価格:306万4950円 - EP8000 505
形状:ラックマウント
プロセッサ(周波数):POWER5(1.5GHz)
搭載プロセッサ数:2
メモリ容量:1G〜16Gバイト
拡張PCIスロット数:2
価格:102万9000円